2017年6月4日(日)16:00 NACK5スタジアム大宮
大宮アルディージャ対サガン鳥栖
試合結果 大宮1-1鳥栖(得点者:大宮 72'江坂任 鳥栖 17'趙東建)
4‐3-3 失点がなくなり、得点力があがる?フォーメーションなのだろうか。マッチデイプログラムの予想フォーメーションでは中盤が長谷川アーリアジャスール、横谷繁、茨田陽生、前線(FW)が江坂任、清水慎太郎、岩上祐三になっているが、私には横谷繁がFWで岩上祐三がMFに見えた。判然としないが、いずれにしても前半についてはこの4-3-3は全く機能しなかった。サガン鳥栖のバイタルエリアはスペースがあっていくらでもやりようがあったはずだが、有効なサイド攻撃も中央突破もほとんどできないまま前半を終えた。それどころか、コーナーキックをゾーンでディフェンスしてあっけなく失点した。第12節セレッソ大阪戦のセットプレイでの2失点がなんの教訓にもなっていなかった。マンマークでボールに競って失点したのなら諦めもつくが、全員がボールウォッチャーになって、誰も競らない、GKも出ないゾーンディフェンスでの失点は悔しくて本当に腹が立つ。個人的にはではありますけど・・・。
後半は59分にマテウスが右サイドのFWに投入され岩上が右SBにシフトしたことで劇的に変わった。チャンスは横谷が前を向いた時に起こった。去年のチーム内アシスト王の横谷が縦への攻撃のお膳立てを繰り返した。岩上のサイドも活き、精度の高いアーリークロスが供給できるようになった。72分に同点として、77分にFW瀬川祐輔を投入して勝ち越そうとしたが届かなかった。サガン鳥栖は1-0で逃げ切ろうとするメンタルが透けて見えるほど後半は消極的になっていただけに残念でならない。
伊藤監督は監督就任の記者会見で残り試合を8勝5分8敗、勝ち点36で1部残留を目指すことを口にした。8回負けてもいいとはいかなるメンタルか?選手は8回負けてもいいと思いますよ。あるいは8敗の中にホームゲームも含みますか?・・・そんな当てこすりを言いたくなるような数字の出し方よりも、14節終了時点で得失点差マイナス19点の状況(リーグワースト2位、ワースト1位は新潟でマイナス21点。この2チームがダントツで悪い数字)、つまり得点ができず失点が多い状況を立て直すことをお願いしたくなるのは私だけでしょうか。4-3-3とか星取勘定は二の次です。シーズン途中で負の状況からのスタートは大変かとは思いますが、こんなところに大宮アルディージャ(クラブ)のメンタリティーを見るようで何か腑に落ちなかったのですよね。(もちろん監督だけの責任ではないのですが・・・)