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潜在意識の活用方法『眠りながら成功する』渡部昇一訳

投稿日:2017年3月29日 更新日:

「引き寄せの法則」の類の本がたくさん世に出るようになってどれくらい経つでしょうか。私の感覚ではロンダ・バーン著の『ザ・シークレット』(角川書店2006年11月初版)がベストセラーになったあたりからではないかと思います。今でこそ、「引き寄せの法則」のような本はたくさんありますが、今から40年ほど前に、ベストセラーになった本で『眠りながら成功する』*という本があります。いわゆるポップフィロソフィー(修養書)の分野では一番売れた本なのではないでしょうか。初版が1968年になっていて、私が持っているものは2008年第2版33刷発行とありますので、何度も何度も版を重ねていることが分かります。「潜在意識」フロイト*が臨床的に実証したそうですが、「潜在意識」に働きかけることで夢や願望をかなえるという方法をこの本は説いています。しかも、ウトウトと眠いような状態の時に「潜在意識」に夢や願望を言葉で唱えたり、こうありたいと思う画像(イメージ)を思い浮かべると、それが「潜在意識」に引き渡され、現実の世界に反映される、というたいへんユニークな方法を説いています。

訳者は大島淳一となっていますが、これは上智大学名誉教授の渡部昇一先生の当時のペンネームです。渡部昇一先生自身が何十万冊もの蔵書を所有し、著作家として大成功をおさめられた方ですが、渡部昇一先生が中学生の頃、尊敬する英語教師の自宅に遊びに行った時に、そこで見た書斎や書物にかこまれた生活に惹きつけられ、「自分も将来同じような生活がしたい」と大人になるまで強く思い続けたそうです。そのイメージが潜在意識によって実現されたのだろうと思います。「潜在意識」を活用して成功をおさめた体現者でもありますので、この本の信憑性を最も高めた方のひとりなのではないでしょうか。

『眠りながら成功する』ジョセフ・マーフィー著/大島淳一訳 産業能率大学出版部 『眠りながら成功する』のほか『眠りながら巨富を得る』などシリーズになっています。

フロイト 19世紀後半から20世紀初頭に活躍したオーストリアの精神科医・精神医学者

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