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大宮アルディージャ観戦日記

Jリーグ2017 第5節 大宮アルディージャ対鹿島アントラーズ 小笠原の愚直なディフェンスと鹿島の速攻に敗れた大宮

投稿日:2017年4月4日 更新日:

2017年4月1日(土)19:00 NACK5スタジアム大宮

大宮アルディージャ対鹿島アントラーズ

試合結果 大宮0-1鹿島(得点者:鹿島 土居聖真)

 

開幕5連敗を喫することになった。大宮はFWに大前元紀、MFに金澤慎、SBに和田拓也を先発させ、連敗を断ち切ろうとしたが勝てなかった。鹿島は柴崎岳が移籍した後、攻撃陣にインパクトのあるメンバーは居なかったが結果を残した。

鹿島は序盤から終始貫録を見せた。鹿島は各選手がパスを受けてからワンタッチ、ツータッチでボールを捌く。各選手のポジショニングがよく、無理なボール回しがない。チーム全体が無駄な体力を消耗せず7割程度の力でリラックスしてゲームを展開しているような印象を受けた。FWの鈴木優磨、ペドロ・ジュニオールを抑えることができたので1失点のみだったが、なんなくアウェーで勝ち点3を獲得した。

感心したのは鹿島のインサイドハーフ、MF小笠原満男とMFレオシルバのバランスの良さだ。この二人はキープ力がありロストボールすることがない。さらにMF小笠原のバイタルエリアでのディフェンス能力は目を見張るものがあり、大宮の中盤や最終ラインから供給されるパスを先読みして、バイタルエリア付近にいる大宮の選手へプレッシャーをかけるため、未然に大宮の攻撃を摘み取ってしまうようなプレイが随所に見られた。中盤での駆け引きの中で、経験が豊富なMF小笠原の存在感は、今年38歳になる選手とは思えない運動量も加わり、動きの質・量ともに際立っていた。さらにMFシルバとのコンビネーションも良く、お互いのポジションを入れ替えながら、攻守の切り替えを巧みにコントロールした。もし大宮に中盤の要となるMF金澤が先発していなかったら、中盤は鹿島に制圧されていたに違いない。

MF金澤は大宮の中で貫録を見せた。MF大山啓輔とMF茨田陽生に物足りなさを感じていただけに、MF金澤の入った中盤はそのディフェンス能力運動量によって引き締まって見えた。また、和田がSBに復帰してスピード感が戻った。前半何度か鹿島に裏を取られるシーンがあったが、MF長谷川アーリアジャスールのフォローのタイミングが悪く、左サイドで鹿島の選手がフリーになることが多かったためと思われる。ともかく、和田の復帰により右SBの奥井諒に頼っていたサイド攻撃に、攻撃のオプションが加わっていくことを期待したい。MF長谷川はディフェンスで手一杯になり、攻撃をする余裕がなかったのかもしれないが、攻撃の意識が低く、自らが突破することも縦パスを狙うことも少なかった。

さて、試合の勝敗を分けたのはMF清水慎太郎の交代のタイミングが遅れたことだろう。後半20分くらいにベンチはMF清水を投入するそぶりを見せた。しかし、GKの加藤順大がケガによる交代を余儀なくされたために、交代しようとしていたMF清水をベンチに引っ込めてしまった。結果的にMF清水が交代で入ってきたのは後半36分で当初の計画に対して約16分間のタイムラグが起こった。この失われた16分間は大きい。GKが傷んだとはいえ、なぜ同じタイミングでMF清水を投入しなかったのか。二人交代しても控えはまだ一人投入できるのに。MF長谷川が攻撃らしい攻撃に貢献していなかったのは明らかで、ベンチもそれはわかっていたはずだが、MF清水の投入を躊躇してしまった。MF清水は大宮アルディージャの中で開幕からの4試合で唯一“得点”している選手である。“決断力”が問われる瞬間だった。結果は鹿島に速攻を許し、挽回が困難な時間帯(後半34分)に失点した。大宮がやらなければならなかった“堅守速攻”を鹿島にされてしまったのだ。

FWのムルジャは後半、相手ペナルティエリア内で縦パスを受ける絶好のチャンスがあったが、シュートすら打つことができなかったし、FW大前もチャンスに絡んだことは皆無に等しい。得点することができなければ勝つことはできないだろう。

 

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