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大宮アルディージャ観戦日記

Jリーグ2017 第9節 大宮アルディージャ対浦和レッズ ダービーマッチ 堅守速攻で得点力1位の浦和を制した大宮

投稿日:2017年5月1日 更新日:

2017年4月30日(日)15:00 NACK5スタジアム大宮

大宮アルディージャ対浦和レッズ

試合結果 大宮1-0浦和(得点者:大宮63’茨田陽生)

快挙だ!今シーズン私を意気消沈させた大宮アルディージャが歓喜に浸られてくれた。今シーズン得点力1位でリーグ首位を走りACLも凄まじい得点力で決勝トーナメント進出を決めた浦和レッズを大宮アルディージャが仕留めた!今でも興奮が蘇ってくる。美しい勝利だった。

なぜリーグ得点力最下位の大宮がリーグ得点力1位の浦和に勝利したか?ポイントは2つあると思う。一つ目は無駄なボール回しを省き堅守速攻に徹したこと。前週4月26日(水)に行われたルヴァンカップ対札幌戦で途中出場から得点をした瀬川祐輔を大宮は先発でFWに起用した。それによりFW瀬川がディフェンスラインの裏を狙う動きが加わり、大宮から従前のようにボールポゼッションをしようとする戦術が消え、シンプルな速攻を繰り返すことができた。またはシンプルな攻撃の意識が芽生えた。二つ目のポイントは浦和MF柏木陽介の途中交代で浦和が攻撃のオプションを手放してしまったことだ。

浦和はFWラファエル・シルバのワントップ。3‐6‐1でリベロに阿部勇樹を置くシステム自体は昨シーズンと変わらない。大宮は瀬川祐輔のFW起用と、本来インサイドハーフの茨田陽生をサイドハーフで先発させたこと以外、システム自体で変わった点はない。大宮は試合序盤から完全に引いて守った。いわゆる”ドン引き”というやつで、プレスをかける素振りもなく、”身構える”ディフェンスだ。それほど恐れなくてもいいのでは?というくらい引いて守ったが、浦和に絶対に先制点を許さない姿勢が見て取れる。浦和は勝っていても負けていてもサイドバックがピッチに目一杯開く陣形をとる。ストッパーまでもが開いてピッチのスペースを使おうとするのが特徴だ。引いて守る大宮自陣に、開いた浦和の選手達がうじゃうじゃといる光景は異様とも思えるほどだった。さすがに浦和もそこまでひかれては中盤にスペースはなくサイド攻撃からのチャンスをつくることで精一杯だったように思う。特に浦和の右SB関根貴大は大宮の左SB和田拓也を翻弄した。大宮のサイドハーフ長谷川アーリアジャスールのディフェンス時のフォローも遅く何度も左サイドからチャンスを作られてしまった。浦和のユース出身のようだがSBの関根のクリエイティブな動きは目立った。浦和のサイド攻撃の要ではないだろうか。また、浦和FWの興梠慎三の動きは危険だった。スペースが無い中でも裏を狙う動きやダイアゴナルラン(斜めに走る動き)が上手く、ヒヤッとする場面が試合全般であった。ラファエル・シルバに気を捕らわれればFW興梠にやられてしまう。浦和はFW李忠成が控えにいる贅沢なチームだ。FW武藤雄樹といいどこからでも点が取れることは今季肌を合わせてみて実感した。

では大宮は防戦一方だったか。否である。強烈なパンチではなかったがパンチを繰り出していた。FW瀬川祐輔のDFラインの裏を狙う動きだ。決定的なチャンスにはならなかったがFW瀬川の裏を狙う動きはボールを前に運ぼうとする推進力を生みだした。FW江坂任も同様に裏を狙う動きを果敢に繰り返した。この二人の動きによって大宮からボールポゼッションをしようとする家長シンドロームが消えた。浦和は攻撃に転じるとサイドに開く癖があるので中盤にぽっかりとスペースができる。阿部勇樹という優秀なリベロがいなければできない戦術だが、阿部に頼りすぎている観がある。ぽっかり空いた浦和の中盤のスペースを使って、やろうと思えばボール回しができる。しかしこの日の大宮はボールポゼッションをする気がさらさらない。従って、中盤でロストボールすることもなく失点もなかった。特に前半は防戦一方に見えたが、裏を狙う小出しのパンチを繰り出して試合のリズムを作っていた。それが後半の得点に結びついたのではないだろうか。相手のミスとはいえ、間延びした浦和の中盤でボールをカットしてからFW江坂を経由してMF茨田にボールが渡りゴールが生まれるまで一瞬の出来事だった。FW江坂を追い越すFW茨田の素早いスプリントも良く、速攻のお手本のようなゴールだった。

”堅守速攻”これほど確実なものはない。

華麗なボール回しの美学を木端微塵に粉砕する。いや、華麗なボール回しができるFCバルセロナやレアルマドリードやアーセナル、どのチームをとっても堅守速攻のできないチームはない。ボールポゼッションは逆説的に言うと、格下相手の時に必然的に起こりうる現象なのだ。あるいは試合をリードしているときに恣意的にするものだ。ボールポゼッションしている時には”やられない”などという幻想は捨て去るに越したことはない。現に浦和は無理に中盤でボールを繋ごうとした結果、大宮の速攻を許したのだ。

もちろんこの試合の勝因は他にもある。私が助かったと思ったのは、浦和MF柏木陽介が前半で交代したことだ。理由はコンディションにあったのか戦術面にあったのかよくわからないが、MF柏木が交代したことで、浦和のインサイドハーフの攻撃力がなくなった。浦和のサイド攻撃の威力は後半まで衰えなかったが、MF柏木がいなくなって浦和の攻撃力が落ちたのは間違いないと思う。浦和のペトロビッチ監督は後半ボールが前線のFWまで供給されないことにフラストレーションをためているように見えた。ベンチから出て身振り手振りでボールを前に運べと指示していた。選手は前線に5人くらい張り付いていたが、ボールの供給者たる柏木はもうピッチにはいなかったのだ。

また、ディフェンスに奮戦した大宮のすべての選手を褒めたたえたい。GK塩田仁史はファインセーブでチームを救った。DFの河本裕之、山越康平も破壊力のある浦和のFW陣を抑えきった。中盤はMFの金澤慎と岩上祐三が獅子奮迅の活躍をした。SBの渡部大輔もこの試合では浦和のサイド攻撃を抑えディフェンスに貢献した。途中交代で入ったMFの大山啓補はディフェンスだけでなく攻撃への意欲も見せてくれた。大山啓補を含め、金澤慎、渡部大輔、清水慎太郎、ピッチに立った4人はすべて大宮アルディージャユース出身であることを誇りに思う。もちろん値千金のゴールを奪ったMFの茨田陽生がMVPだ!

 

 

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