NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』*の音楽は菅野よう子さんの作曲です。ダイナミックなテーマ曲のほか、ドラマに挿入される音楽はコミカルな曲から国籍不明の民族音楽のような曲までヴァリエーションの多さに感心する。菅野よう子さんを知ったのは1998年に放送されたアニメ『カウボーイビバップ』(Cowboy Bebop)*でした。『クラッシャージョウ』*の進化版のようなアニメに魅了され夢中になって見たのを覚えています。『カウボーイビバップ』のオープニング曲「Tank!」は今でも明石家さんまの「ホンマでっか!?TV」などで使われていますので聞けば分かるのではないでしょうか。『カウボーイビバップ』は宇宙をまたにかけた近未来の賞金稼ぎの話しですが、全篇に流れる音楽はジャズ、ブルース、ロック、オペラ、コンテンポラリーミュージックなど、曲数の多さや音楽の質が圧巻で物語やキャラクターの魅力だけでなく、音楽の魅力を十分に楽しめます。当時はお金がなくてCDが買えず、アニメをカセットテープに録音したり、レンタルCDでダビングして聞いていました。(菅野さん、ごめんなさい) 2001年には劇場版の『カウボーイビバップ 天国への扉』も公開され、もちろん劇場に見に行きました。当時付き合っていた彼女に、いい大人がアニメか!と、どん引きされましたが行きましたよ!このアニメで声優の山寺宏一さんも知りました。主人公のスパイク・スピーゲルの声を山寺宏一さんが演じています。賛否があると思いますが、山寺宏一さんはスパイク・スピーゲルを演じている時の声がダントツでカッコいいと思います。(いや、ブラット・ピットだ!、いや違う!という方すみません)
驚いたのですが、菅野よう子さんのプロフィールを調べていたら、『てつ100%』*でキーボードを担当されていたようです。『さだまさしのセイ!ヤング』*をラジオで聞いていた時のことです。番組の途中で『てつ100%』の「TOKYO TACO BLUES」がフルコーラスで流れました。さだまさしさんも『てつ100%』を知らなかったらしく、曲が終わった瞬間に、なんだ、この曲は⁉すごい!とスタジオが騒然となったことを覚えています。この曲は、やばいです。
菅野よう子さんは芥川也寸志*に才能を認められて、かつ師事していたようです。菅野よう子さんが最初に手掛けたアニメの音楽は『マクロスプラス』*だそうです。『マクロスプラス』も当時よく見ていましたが菅野よう子さんが音楽を担当していたなんて驚きです。
*『おんな城主 直虎』 2017年度NHK大河ドラマ 主演 柴咲コウ
*『カウボーイビバップ』(Cowboy Bebop) サンライズ制作 1998年 テレビ東京/WOWOW 全26話
*『クラッシャージョウ』 日本サンライズ制作 1983年公開のアニメ映画
*『てつ100%』 ジャズ、ロックバンド 「TOKYO TACO BLUES」で1986年CBSソニーからデビュー
*『さだまさしのセイ!ヤング』 文化放送のラジオ番組(1981-1994) 毎週土曜日深夜23時
*芥川也寸志 作曲家/指揮者 お父さんはあの芥川龍之介、お兄さんは俳優の芥川比呂志
*『マクロスプラス』バンダイビジュアル制作のオリジナルビデオ 1994年 監督 渡辺信一郎 脚本 信本敬子