イタリアのオペラの記事を書いていたら、映画『月の輝く夜に』を思い出した。
月の輝く夜に [DVD]
『月の輝く夜に』はアメリカの映画だけど、オペラを愛するパン職人のイタリア系アメリカ人が出てくる。
そのイタリア系アメリカ人に、オペラ同様に愛する女性が現れる。
映画の中では『ラ・ボエーム』というオペラがモチーフとして使われている。
オペラ『ラ・ボエーム』は前回紹介したオペラ『蝶々夫人』と同じ作曲家プッチーニの作品で、イタリアを代表するオペラのひとつ。プッチーニ:ラ・ボエーム全曲
私はメトロポリタン歌劇場でオペラ鑑賞のデートをするシーンに心がくすぐられる。メトロポリタン歌劇場もアメリカを代表する歌劇場のひとつ。
『月の輝く夜に』はニューヨークに暮らすイタリア系アメリカ人を描いた映画だが、オペラ『ラ・ボエーム』もパリに暮らす市井の人びとを描いた作品だ。寒い冬の季節が描かれていることも共通のモチーフになっている。
寒空の下でパン職人が愛の告白をするシーンも描かれている。
イタリア人と言えばマンジャーレ「食べる」、カンターレ「歌う」、アモーレ「愛する」などと言われる。
イタリア系の映画を見ていると、食卓のシーンが描かれていることが多い。
『月の輝く夜に』もしっかり食卓のシーンが出てくる。
そうすると『月の輝く夜に』もマンジャーレ「食べる」、カンターレ「歌う」、アモーレ「愛する」を全て満たしているということになるかもしれません。
主演はアメリカの人気歌手のシェールとニコラス・ケイジ。
1987年の映画だからふたりとも若いですよ。
シェールはこの映画でアカデミー主演女優賞を受賞している。
何年か前にシェールが出演している『バーレスク』という映画を見に行ったけど、まだ若くて綺麗だった。
ニコラス・ケイジは叔父さんが映画監督のフランシス・コッポラ。
フランシス・コッポラの映画『ゴッド・ファーザー』はイタリアのシチリア島に先祖を持つアメリカのマフィアの話しだけど、頻繁に食卓のシーンが出てきたり、音楽にオペラが使われている。
最後にオペラ『ラ・ボエーム』のオススメのCDは
カラヤン指揮の『ラ・ボエーム』
前回紹介したオペラ『蝶々夫人』同様、指揮カラヤン、ソプラノ歌手ミレッラ・フレーニ、テノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティのトリオで作られている。
楽団はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団になっている。