2017年9月30日(土)19:00 NACK5スタジアム大宮
大宮アルディージャ対清水エスパルス
試合結果 大宮0-0清水
涼しくて湿度のない気持ちのいい秋の気候と、サポーターの期待感で今日の試合前のスタジアムの雰囲気は最高だった。清水サポーターも2部降格争いから抜け出したい思いが伝わってきたし、試合前の高揚感のようなものがあった。
その高揚感がもったのは、キックオフから15分間だけだったかな。
FW江坂任とFWマルセロのツートップ?と思わせるほど、ふたりの距離感もよく、FW大前元紀やMF横谷繁との関係も悪くない出だしで躍動感もあった。
もしや4-4-2か?と思ったのも束の間だった。
やっぱり4-6-0だったね。FW不在。(笑)
FW大前元紀も前半決定的なシュートチャンスを逃してしまった。ブーイングを浴びせていた清水エスパルスのサポーターの目の前で決めたらかっこよかったね。
前半の15分以降はFW江坂とFWマルセロの距離感も失われ始めて、FW大前も含め、各自が好き勝手に攻撃しているように思えた。
とたんに試合がつまらなくなった。
清水エスパルスの圧力はそれほど感じなかった。
後半になると大宮のDFラインがボールを保持していてもプレスをかけてこないことが多かった。スタッツを見ると大宮のボール保有率は55%で清水より高いのはそのためだと思う。
清水は負けたくないという心理が働いて後半守勢になっていたのは明らかだった。
大宮はDFラインからノープレッシャーで前線のFWにボールを供給できる機会は多くあったはずだ。
流れの中ではいい働きができていなかったFW大前とMFカウエ・セシリオも、セットプレイでは輝きを放っているように見えた。
FW大前はプレイスキックが好調のようだったし、MFカウエはヘディングでタイミングを合わせられそうなシーンが何度かあった。
ベンチはこのふたりを交代させただけでなく、9月20日(水)天皇杯4回戦で2得点をあげたFW清水慎太郎を77分に投入したのに、積極的にFW清水を使おうとするチームの意識も欠けていたように見えた。しかもFW清水投入7分後にパワープレイ要員としてDF菊地光将を前線にシフトする普段やったことがないような奇策に出た。
そのことでFW清水慎太郎を投入した意味がさらに失われ、決定的なシーンを作ることもできず、あっけなくタイムアップとなった。
奇策を弄するなら、せめてあと5分FW清水を前倒しで投入できなかったのか?
勝利の女神が、手を振って遠ざかっていくのを見るような後半だった。
そんな中で、守備で輝きを放っていたのはSB渡部大輔だ。
身長186センチの清水MFミッチェル・デュークとのマッチアップは見ごたえがあった。
SB渡部は守備面で一対一にほとんど負けなかった。
SB渡部大輔は身長170センチ。ふたりの身長差は16センチもある。
どう考えてもこのマッチアップは”アンマッチ”だったが、SB渡部がそれを”ミスマッチ”にはしなかった。ヘディングで競り負けていなかった。
MFミッチェル・デュークのドリブルも止めていたし、まともなクロスボールも上げさせなかった。
SB渡部の気迫のこもったプレイに賛辞をおくりたい。
第23節以降の6試合で、選手達に充足感はあるのだろうか?
順位が低迷しているので、もちろん満足感は無いにせよ「結果はどうあれ、持てる力(気力、体力、技術力)すべて出し切って戦った」という充足感、達成感のようなものだ。
もしそれがないのなら、チャンスは残り6試合もある。6試合”も”だ。
ハードトレーニングとハードワークできるかな?
今日の試合なら、江坂選手、マルセロ選手、大前選手は試合後に1時間くらいシュート練習してスカっとしてから帰宅したら今日のことも忘れてぐっすり眠れるのではないでしょうか?(冗談です。笑)