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大宮アルディージャ観戦日記

大宮アルディージャイレブン、損得勘定抜きで愛情を注ぐサポーターに意識を向けよう!

投稿日:2017年11月21日 更新日:

前回のブログでクラブは株主とサポーターに見守られている子供ようなものだと書いた。

そして今大宮アルディージャが置かれている状況は父親である株主を信頼してそのサポートをお願いするステータスであることも書いた。

非常に厳しい状況だが何とか抜け出せるよう祈っている。

さて母親のようなサポーターには子供であるクラブの中で特に愛情を注いでいる存在がいる。

それは選手たちだ。

選手たちへの愛情は誰よりも母親であるサポーターが持っているものだ。

その選手たちは2度にわたって行われた監督交代の人事やそれに伴うコーチや強化部長の更迭によって混乱したり不安になったりしているのではないだろうか。

監督によって起用する選手は違うだろうし戦術や考え方も違うだろう。

求められることも当然違ってくるだろう。昨日言われたことと今日言われることが違うということもあるかもしれない。

そんな状況の中で選手たちはどうすればいいのだろう。

それはひたすらサポーターを見ることである。

なぜならサポーターは損得抜きで選手に愛情を注ぎ続ける存在だからだ。

サポーターはこの選手を応援すれば得だから、この選手を応援したら損だからという理由で応援しているわけではない。

ただ選手が好きで好きでたまらないから応援しているのだ。

だから自分を見失いそうになった時、損得勘定抜きで愛情を注ぐ存在に意識を向ければ、再び自分自身を取り戻すことができるだろう。

そうすれば自分を愛しているいるのは自分自身であることを思い出すことができる。

だから組織のことは一切考える必要はない。自分たちの力ではどうすることもできないからだ。

組織のことはクラブの株主である父親にまかせておけばよい。なるようになっていくものだ。

自分を見失いそうになったらひたすらサポーターを見ることだ。

そして自分を取り戻したら試合でも練習でもピッチで余計なことは一切考える必要はない。

ただここで注意しなければならないのは、サポーターを喜ばそうとする必要はないということだ。

選手自身が喜んでいればそれだけでサポーターの心は満たさせる。

母親が子供が喜ぶ姿を見てうれしくなるのと同じことだ。

選手が喜ぶ瞬間とはどんな時だろう。

ゴールした時ではないだろうか、勝った時ではないだろうか、無失点で抑えた時ではないだろうか。

それは同時にサポーターの喜びでもあるから喜ばそうとしなくても大丈夫なのだ。

 

特定の選手の名前を出して申し訳ないが、9月に発売された「大宮アルディージャマガジンバモスVol.112」に江坂任選手のインタビュー記事が掲載されていた。

江坂任選手は昨季までクラブに在籍していた家長昭博選手の抜けた穴を自分ができるだけフォローできるような存在になりたいという考えを持っているようだった。得点だけでなくアシストもできるような存在になりチームへの貢献度をあげていきたいという江坂選手のクラブへの忠誠心を示す思いに私は誠意と真面目さを感じた。

しかしその一方でこうも思った。私が個人的に江坂任選手に今シーズン求めていたのは『ゴール』だった。昨年の8ゴールを超えて二桁以上、しかも20点近いゴールを目指してほしいと思っていたし、それができる選手だとも思っていた。江坂選手が今季日本代表(A代表)の候補者リストにあがった時はうれしかったし、クラブが江坂選手に得点を獲らせることによってチームを勝たせるだけでなく、クラブ初の日本代表(A代表)として江坂選手を押し上げることを期待した。

しかしクラブは江坂任選手をフォワードというよりはミッドフィルダーとしてディフェンスに力を割かなければならないような使い方をした。もちろん悪意はないと思うが結果的に江坂選手の才能を伸ばすのではなく、江坂選手の才能を利用した。

今季の江坂選手の得点も伸び悩み7ゴールに留まってしまった。

対照的なのは、セレッソ大阪の杉本健勇選手だ。杉本選手はミッドフィルダーで起用されている時はパッとしなかったが、フォワードで起用されるようになると、とたんにその才能を発揮して得点ランキング1位(20得点32節終了時点)となりセレッソ大阪をルヴァンカップで優勝させ、リーグ戦も3位(32節終了時点)に押し上げる原動力になっただけでなく、日本代表にも選出され先日の欧州遠征の試合にも出場するようになった。

江坂任選手と杉本健勇選手は1992年生まれで同じ年齢だ。

今シーズンはセレッソ大阪にホーム&アウェイで完敗したことも好対照の出来事ではないだろうか。

来季江坂選手がJ2の大宮アルディージャでプレイしてくれるか分からないが、もしプレイすることがあるなら「ゴール」を量産してほしいと思う。

それがサポーターである私の喜びでもあるからだ。その喜びが江坂選手自身の喜びであることを願っている。

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