浦和レッズが2度目のACL優勝を果たした。
これはすごいことだし純粋に祝福したい。
アウェイの1stレグを1‐1のドローで迎えた浦和のホーム2ndレグは、1‐0で浦和が制し浦和の10年ぶり2度目のACL優勝が決まった。
私はサウジアラビアのアルヒラルというチームを見るのが初めてだったが、試合開始から統率の取れた選手たちの連動する動きを見て本当に驚いた。
アルヒラルは決勝まで13戦無敗のチームとのことだがアジアにもレベルが高いクラブチームがあるものだと感心した。
浦和レッズもよくアウェイを1‐1で引き分けられたものだと思うくらいアルヒラルは強かった。
浦和はアウェイではコーナーキックを1本も取れなかったというからその強さのほどがわかるというものだ。
アルヒラルは基本的に選手同士の1対1が強い。球際も強く浦和の選手へのプレスのかけ方やパスコースの消し方が絶妙で選手間の距離をうまく保って浦和の速攻とボールポゼッションを防いでいた。
浦和もチャンスを捕らえ速攻を何度か試みていたがアルヒラルのディフェンダーにはスピードもあり最後のところで浦和にやらせていなかった。
勝負の分かれ目は2つあったと思う。
ひとつは存在感のあったアルヒラルのセンターフォワードを確か後半の17分くらいにアルヒラルのラモン・ディアス監督が交代で下げてしまったことだ。
もうひとつは体力の消耗からか運動量が落ち左サイドハーフのエリアでディフェンスが満足にできなくなっていた浦和FWラファエル・ダ・シルバをセンターフォワードのポジションにシフトしたことだろう。
この試合の明暗を分けたのは双方のセンターフォワードにあった気がする。
結果は、引き分けでも優勝だった浦和がFWラファエル・ダ・シルバの勝ち越し点により勝利で優勝した。
ACL13戦無敗のチームを破って優勝したことは大きい意味があると思う。
浦和は57,727人という入場者数に負けない結果を残した。
試合開始前には世界も認めている浦和レッズサポーターによる美しいコレオグラフィー(人文字)を見ることができた。
あのような美しいコレオグラフィー(人文字)を作れるのは少なくても国内では浦和レッズだけではないだろうか。
浦和は2017シーズンは国内に関して言うとリーグ戦、カップ戦ともに優勝を逃した。
浦和が国内で最大の収益規模のクラブチームである以上ノンタイトルという訳にはいかない。
従ってACLを獲ることは命題だったはずだ。
そのプレッシャーをはねのけビッグタイトルを獲得したことに敬意を表したい。
12月のクラブワールドカップでは前年の鹿島アントラーズのようにレアル・マドリードとの公式戦が実現するよう浦和レッズが勝ちあがることを期待したい。