2018サッカーワールドカップロシア大会の抽選会が終わった。
日本はグループHに入った。
POT1ポーランド(世界ランキング7位)
POT2コロンビア(世界ランキング13位)
POT3セネガル(世界ランキング23位)
POT4日本(世界ランキング55位)
対戦順にするとこうなる。
第1戦 コロンビア(6月20日)
第2戦 セネガル(6月25日)
第3戦 ポーランド(6月28日)
当たり前だがこのグループで日本より実力が劣る国はひとつもない。
しかし同時に絶望感を抱かせるグループでもない。
ポルトガル、スペインがいるグループBやドイツ、メキシコ、スウェーデンが同じグループにいるグループFに比べれば比較的に絶望感を抱かずに済むという意味だ。
日本の実力を考えればグループHで予選を突破するには日本は単純に2位通過することが妥当だと思われる。
そうするとロシア大会での目標設定はベスト16ということになるが、私はそれでは目標が低くその目標にすら到達できないと考えている。
目標を少し上げるとベスト8ということになるが、そうすれば必然的に予選を1位で通過せざるを得なくなる。
私のロジックはこうだ。
日本が入ったグループHの2位は隣のグループGの1位とベスト16で対戦することになる。
グループGのPOT1にはベルギーが入っている。グループGはベルギーが1位通過すると考えることが妥当であろう。
日本がグループHを2位通過するとベスト16でベルギーと対戦することが予想される。
ベルギーとは11月の国際親善試合で対戦し完封負けしている。しかもベルギーは主力のアザールを欠いた状態だったことを考えても日本が勝てる確率は極めて低いと考えている。
日本の目標をベスト8と設定すると逆算してベスト16でベルギーと対戦することを避けるために必然的に予選を1位で通過せざるを得ないということになるのだ。
グループHの中のFIFAランキングを見ると日本が1位通過することなど到底考えられない。
しかし全く実現不可能かというとそうでもないと思っている。
それは何を軸に考えるかで変わってくる。
その軸になるものはFIFAランキング7位のポーランドだ。
ポーランドはバイエルン・ミュンヘンで活躍するFWレバンドフスキを擁する強豪国だ。
レバンドフスキはヨーロッパ予選で16得点し最多得点記録を更新した選手だ。
グループHを1位通過する実力があるのはポーランドと考えるのが妥当だろう。
ポーランドもベスト16でベルギーとの対戦を避けようとするだろうからグループHの1位通過を狙ってくるに違いない。
ポーランドはセネガル、コロンビア、日本という順番で対戦していく。
ポーランドは日本と対戦する前に、セネガルやコロンビアを負かす可能性が十分にある。
日本もポーランドと対戦するまでにコロンビアやセネガルのような強豪国に勝つことを前提にして戦い、そのうえで日本がポーランドに勝てば日本が1位通過することは全く不可能ということではない。
日本から見るとグループHで一番強いポーランドと第3戦であたることにメリットがあるのだ。
そうすると、とにかく日本はコロンビアとセネガル、とくに初戦のコロンビアに勝つことに全力をつくすことが必須になる。
引き分けではダメということになる。
もちろん予選が始まれば趨勢は変わってくる可能性はある。ポーランドも初戦で負ける可能性があるからだ。
しかし予選が始まるまで、そんなことは一切考える必要はない。
目標をベスト8に設定すれば「初戦を勝たなくてはならない」という命題が浮かび上がってくるのだ。