本や音楽やドラマなどのほか、大宮アルディージャのホームゲーム観戦を中心にした関連記事

Kobayakawaのブログ

大宮アルディージャ観戦日記

大宮アルディージャにふさわしい監督像とは?本当に必要な人材(適任者)は誰か

投稿日:2017年12月4日 更新日:

大宮アルディージャの監督として石井正忠監督が適任者でないことは以前ブログに書いた。

また短期的な視点からもチーム立直しにスピード感がなかったこともその理由にあげられるかもしれない。

今季Jリーグで優勝した川崎フロンターレの鬼木達監督が長期的な視点でディフェンスを重視したサッカーを指向していたことが先日の優勝インタビューで判明したが、これらの要素を踏まえて、現在の大宮アルディージャにふさわしい監督像を私なりに考えてみたい。

 

大宮アルディージャが降格した直接の原因を整理するとこんなことにならないだろうか。

①新戦力と現有戦力を融合させ選手のポテンシャルを最大限発揮できなかった

②選手補強にディフェンスを軽視した偏りがあったために守備が崩壊してしまった

もちろんチームが低迷した遠因としては他にもあるだろうが、ここでは取り扱わない。

①は監督の仕事だし②はクラブ(強化部長)と監督の両方の仕事だろう。

チームが低迷した原因を上記のように仮定し、かつ現在の大宮アルディージャが置かれた状況を加味するとふさわしい監督像が見えてこないだろうか。

①新戦力と現有戦力を融合させ選手のポテンシャルを最大限発揮できること

②攻守にバランスがとれた選手補強を行うこと

③崩壊したディフェンスを短期間で立て直し、ディフェンスを重視した戦略のもと長期的に攻撃の指向を失わないこと

①はクラブ戦略として重要で、クラブが莫大なお金をかけて連れてきた選手を有効的に活用することを意味する。企業でいえば投資と回収である。

②は①の手段として付随する要素になる

③は今季優勝した川崎フロンターレを模範として考えたものだが、まずは短期間でディフェンスを立て直さなければならない点が川崎フロンターレと違う点である。

また、これはもともとディフェンスが堅かった大宮アルディージャの伝統を取り戻す復古運動でもあるが、それだけでは従来の大宮アルディージャの域を出ない。そこでスローガンとして「攻撃の指向を失わない」ことをあげさせてもらった。

川崎フロンターレはガンバ大阪から移籍した阿部浩之選手や大宮アルディージャから移籍した家長昭博選手を中村憲剛選手や小林悠選手のような現有戦力と融合させることにより攻撃力の向上を図った。

現在の大宮アルディージャにふさわしい監督は以上の点を実現してくれる人ということになる。

 

このような監督がいたらどのクラブチームも欲しがるのではないかとの失笑が聞こえてきそうだが(笑)、そんなことはないと思っている。

それを真剣に探すことをしたかどうかが重要だと思っている。

そもそも今季大宮アルディージャの強化部長、監督、コーチ、選手をころころ変えた交代劇は、チーム低迷の真因をつかめなかったことから起こっている。

まずは原因の仮説をしっかりとたて、それに見合った解決策を見出すことが先決だ。

その仮説があいまいであればあるほど対策にズレや狂いが生じる。

たとえ結果がでなかったとしても仮説をしっかりと立てたうえでの失敗は原因が掴みやすく、次に打つ手がおのずと見えてきやすくなるのだ。

だから、しっかりとした課題を持つことは監督探しや監督との交渉をする時に、監督候補にあがっている相手にクラブが考えていることをわかりやすく伝えることができるために、それに見合わない監督はおのずと対象にならないという利点があるのではないだろうか。

また、交渉するクラブ側も現在の課題をクリアできる監督をその予算のなかで必死に探すこともできるようになる。

 

大変失礼な言い方だが鬼木達監督には監督としての実績はない。

その鬼木監督がすばらしいチームを作り上げ川崎フロンターレが逆転で優勝することを誰が想像しただろう。

優勝を目前で逃してしまったが、シーズン途中で石井正忠監督の後任となった大岩剛監督があっというまに鹿島アントラーズを首位に押し上げ、最終節まで首位をキープすることを誰が想像しただろう。

大岩剛監督も監督としての過去の実績はない。

セレッソ大阪のユン・ジョンファン監督はサガン鳥栖をJ1に昇格させたりサガン鳥栖のJ1過去最高位を達成させた功労者で実績もある監督だが、J2から昇格したばかりのセレッソ大阪を今季12年ぶりに一時首位にたたせるなどセンセーションを巻き起こすことを誰が想像できただろう。

 

人材はいる。必ずいる。

私はその時代やチーム状況にあった監督は必ずいると思っている。

シーズン終了とともに、監督や選手の去就や移籍情報がかまびすしくなっている。

大宮アルディージャには石井正忠監督とはシーズン中に紳士協定を結んでいたとか、他に適任者が見つかりそうもないという理由で監督の選任をあきらめないでほしいと思っている。

そういう振る舞いからは幸運の女神が微笑まないような気がするからだ。

最後に現在の大宮アルディージャにはもう一つ大事な要素が必要だと思っている。

それは強いリーダーシップだ。

今はおそらく自主性を重んじる時期ではない。

大宮アルディージャにふさわしい監督像の中に

④強いリーダーシップを発揮すること

を付け加えたいと思う。

過去の実績にとらわれずしっかりと適任者を探してほしいと願っている。

 

Twitterフォローボタン

-大宮アルディージャ観戦日記

Copyright© Kobayakawaのブログ , 2024 All Rights Reserved.