デンマークもエースMFエリクセンのゴールが生まれた。
FWヨルゲンセンが落としたボールを
左足で綺麗なボレーシュートを放った。
エリクセンはW杯予選12試合で
11ゴール4アシスト
6試合連続でゴールを決めたほか
プレイオフ第2戦で
ハットトリックを記録している。
所属クラブ、トッテナムホットスパーでも
今季10ゴール10アシストを記録し
油の乗り切った26歳のエースだ。
デンマークは
MFエリクセン、FWヨルゲンセン
のコンビのような小技の効いたプレイもできるし
最終ラインから中盤を飛ばして
精度の高いロングボールを前線に放り込んで
セカンドボールを狙う、
まるで以前のオーストラリアのような
ダイナミックな攻撃もできる。
一方でオーストラリアは
ポステコグルー前監督から
ボールを繋ぐサッカーに切り替え
それを踏襲したファンマルワイク監督のもと
ショートパスを繋いでくるサッカーを展開した。
後半8分に示されたスタッツを見ると
オーストラリアは255本のパス数で
デンマークのパス数227本を上回り
パス成功率でもデンマーク85%
オーストリア84%と
ほぼ互角の精度だった。
明らかにオーストラリアのサッカーが
変化していることを示した。
またオーストラリアのサッカーが
単なるポゼッションサッカーでないのは、
ヘルタに所属するFWレッキ―のような
運動量が豊富でフリーランニングで
サイドを深くえぐるような攻撃があったり、
途中出場した19歳の
オーストラリア新星FWアルザニのように
今までオーストラリアにいなかったタイプの
トリッキーなドリブラーがプレイを構築することで
攻撃にヴァリエーションを持たせることになっているからだ。
デンマークの平均身長が185.8cmなのに対し
オーストラリアの平均身長は179.3cmと
180cmを切るようになった。
こんなことがかつてあっただろうか?
これはFWアルザニのような
背の低いドリブラータイプの選手が加わり
平均身長を下げていると思われるからだ。
ちなみにFWアルザニは171cmだ。
残念ながらオーストリアの予選落ちが決まったが
今までのように
オーストラリアのサッカーはつまらない
ということはなくなってくるのかもしれない。