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髙田郁『八朔の雪 みをつくし料理帖』おにぎりと玉子焼きにも上方と江戸の違いがある。どっちが好き?

投稿日:2017年6月8日 更新日:

「俵に結んだ握り飯に、ちょんちょんと黒胡麻をあしらう。江戸の握り飯は三角か、もしくは丸い形に結ぶから、俵型は上方ならでは。黒胡麻で化粧するのも、江戸にはないことだ。ひとつだけ残っていた玉子で「巻き焼き」と呼ばれる、佐藤を使わない玉子焼きを作る。江戸の玉子焼きはどっさりと砂糖が入るため、菓子のようで澪の口には合わなかった。」

―『八朔の雪 みをつくし料理帖』(夜半の梅)

子供の頃、江戸っ子の母親の握る握り飯は確かに三角か丸形だった。三角が梅干しで丸いおにぎりは鮭だった。鮭が好きだったので、真っ先に丸いおにぎりを手に取ったのを覚えている。大学生の時に友人たちとピクニックにいった。女の子が玉子焼き入りのお弁当を作ってくれたのだが、玉子焼きが”甘くない”ことにびっくりしたことを覚えている。確かその女の子のお母さんは関西の出身だった。『みおつくし料理帖』はこんな些細なエピソードを思い出させてくれた。NHK土曜時代ドラマ『みおつくし料理帖』でも俵型の握り飯がしっかりと描かれていた。我が家では俵型のおにぎりはなかったのだが、楕円形のおにぎりがあった。梅干しと鮭を区別するために、母が”おかか”(鰹節)を入れてくれていた。

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