ドルトムントでスイス対トーゴ戦を見た後は次の試合まで中3日あった。先輩はドイツ観光が楽しめるように、バーデンバーデンというドイツの温泉保養地を宿泊先にしてくれた。
ローマ人が掘り当てたと言われる温泉地で私たちはゆっくりと過ごした。街並みは本当に美しく、テラスで食べる食事もおいしかった。ドイツに来て本物のザワークラフトを食べた。ドイツではだいたいどのレストランでも1人前の料理が食べきれないほどの量だった。肉料理が本当においしくて、それまで肉料理を好んで食べなかった私が、これをきっかけに肉料理を食べるようになったほどだった。相変わらず先輩はおいしそうにビールやワインを楽しんでいた。バーデンバーデンのロケーションは都会のデュッセルドルフとは違って、自然の中にいるような感覚を味わえるので、食事もおいしく感じられた。私は酒が飲めないので、食事だけだ。ちなみにドイツに限らずヨーロッパに日本で出てくるようなアイスコーヒーはない。コーヒーと言えばホットになる。些細なことだけど、アイスコーヒーが好きな私にとっては大きな驚きだった。ヨーロッパでは氷を入れて飲む飲み物は酒である。お冷に氷が入ってタダで飲ませてくれるのは日本くらいではないだろうか。
また、ドイツに来て感じたことのひとつは、屋外テラスで料理を食べたりコーヒーを飲んだりすることが本当に気持ちよく感じたことだった。ドイツも夏は暑いが湿度がそれほどない。日陰や夜は涼しく過ごしやすいのだ。ドイツは歩道がとにかく広い。車がそばを通ることもないので、本当に屋外テラスでの食事がおいしく感じられるのだ。これはバーデンバーデンのような田舎だけでなく、ベルリンやミュンヘンでも思ったことだ。日本では温泉地のようなところに行っても歩道を広く取っていることはまれだし、まして都会では考えられない。仮にテラスがあっても車がバンバン通るような所も多い。さらに日本の夏は湿度が高く、日陰でも夜でも暑いので、汗がダラダラ出てしまう。屋外テラスの気持ちよさはドイツに来なければ分からなかったかもしれない。
写真はないのだが、私たちはモダンな温泉施設に入った。温泉プールのほかにサウナがあって、なぜか男女混合になっていた。女性も、もちろん裸で平気で入ってくるので、目のやり場に苦慮したのを覚えている。
野外でクラシック音楽のコンサートがあるらしく、舞台では楽団員が準備をしているところだった。ドイツはクラシック音楽の国でもある。コンサートは聴かなかったので演目はわからないが、バッハだろうか、それともベートーヴェンだろうか、こんな美しい環境の中で聴くクラシックはさぞ素晴らしいことだろう。私は本当は聴きたかった。(泣)
先輩が選んでくれたホテルも、こじんまりとしたホテルだったが、小綺麗で朝窓から入ってくる風が本当に心地よかった。
予選を突破したことを喜ぶドイツサポーター
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