Jsportsでプレミアリーグの開幕戦を見た。近年は優勝争いができるチームとして「トップ6」というみたいだ。トップ6とは「マンチェスター・ユナイテッド」「リヴァプール」「アーセナル」「チェルシー」の従来のトップ4に「マンチェスター・シティ」「トッテナム・ホットスパー」の2チームを加えたものだ。マンチェスター・シティは分かるけどリヴァプールもトッテナム・ホットスパーも資金力あるのかな?そこらへんの事情もまたぼちぼち学習していきます。
開幕戦はトッテナム・ホットスパー以外の5チームの試合をすべて見た。Jsportsでは注目の試合を毎節5試合放送するようなので、トップ6を中心にやるのかな。
開幕戦で調子が良さそうだったのはダントツでマンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)だった。
ウェストハムをオールド・トラッフォードで4-0で完封していた。結果だけでなく内容もよかった。攻撃は今季エバートンから獲得したルカクが2得点。こんな選手がいるとは知らなかった・・・(いくらしばらくヨーロッパサッカーを見ていなかったとはいえ恥ずかしい)。ドログバタイプでモウリーニョが好みそうなFWで面白かった。モウリーニョのサッカーは堅守が基本で堅実だ。そのため、一発で相手をしとめる、いわゆる殺し屋タイプのFWを好み、特に身長があって身体能力が高い選手を求める印象がある。プレイスタイルはドログバと違うけど、まさにその印象のまんまの選手だった。マンUは中盤からよくプレスもかかり守備の隙もなかった。ほぼ完璧な試合運びだった。モウリーニョも試合後選手を褒めたたえていた。
選手では攻撃の選手でスペイン代表のファン・マタとアルメニア代表のヘンリク・ムヒタリアンの動きが見てて面白かった。このふたりはあきらかにイギリスの選手と動きが違う。独特のリズムを持っているように見えた。こういう選手がいると、スピードとパワーに偏りがちなイングランドサッカーにアクセントをつけられる点で攻撃が面白くなる。マタはマンUの前はチェルシーにいたようだが、スペインンのヴァレンシアでのキャリアが一番長いようだ。ムヒタリアンは前身はドルトムント。ブンデスリーガに詳しい人なら良く知った選手かな。
守備でもネマニャ・マティッチというインサイドハーフの動きが面白かった。マティッチは昨季チェルシーにいたようだ。昨季チェルシーのリーグ優勝に貢献した選手をチェルシーが出したのか、マンUが引っこ抜いたのかは知らないけど、セルビア代表というだけあって足元の技術もあるし、マンUの中盤にマッチしているように見えた。
とにかくモウリーニョは開幕戦に合わせてきたという感じ。
マンUは2016-2017シーズンはリーグ6位とのことなので、モウリーニョも今季はタイトルを獲るために準備万端ということろかもしれない。昨季はリーグは振るわなかったようだが、きっちりリーグカップとヨーロッパリーグ(EL)で2冠というのだから、モウリーニョはやっぱりさすがだね。
チェルシーは退場者を2人出してバーンリーに負けてしまったけど、たぶん実力はあるね。イギリスのジャーナリストがチェルシーの選手層が薄いことを指摘していたけど、まだそこらへんの事情を呑み込めてないので「そうなの?」という感じだった。レアル・マドリードから移籍したアルバロ・モラタは早速点を獲ってたけど、ジャーナリスト曰く「ベンチにはモラタしかいない」そうだ。
チェルシーの退場者のうちのひとりは好きなセスク・ファブレガスだった。退場するまでは相変わらずパサーとしてのセンスを感じさせるプレイを随所に見せてくれた。ファブレガスはアーセナル時代によく見ていて、大好きな選手。特にパスの選択肢が豊富で、その中でも縦パスの判断力の早さと技術力の高さはすばらしいものがあると思う。次節は出場停止で出られないけどまた見たいな。雑誌でチェルシーの予想スタメンを眺めていたらファブレガスは控えになっている。ファブレガスが控えで本当に選手層が薄いのかな。まあいいや。
リヴァプールは前半は精彩がなくワトフォードに押される展開だったけど、徐々にリヴァプールのペースにもっていった。ロスタイムでのワトフォードの劇的な同点ゴールにはリヴァプールのクロップ監督も苦笑いしていた。リヴァプールは開幕戦にしてみるとそれほど悪くないと感じたけど、ワトフォードが良かった。指揮官のマルコ・シルバは若くしてポルトガル2部で指導者になって、期待されている監督のようだ。第二のモウリーニョになれるかな?とにかくワトフォードの選手はリヴァプールを恐れず前線からプレスをかけていたのが好印象だった。
マンチェスター・シティは安定感を見せた。シルバからアグエロのスルーパスで簡単にゴールを奪っていたね。アグエロはゴールマウスに正確にキックする技術がある。全体的な動きは控えめのように見えた。マンチェスター・シティはこれからコンディションをあげていくのかな。楽しみなチームのひとつ。イギリスのジャーナリストの鼎談を見ていたら、グアルディオラ(以下ペップ)の批判をしていた。ペップが「私はスタイルを変えないし、プレミアに適応しない、プレミアが私に適応しなくてはね」と言っていたことについて、ペップが他に責任を転嫁しているような兆候を驕りとまで言っていたけど、そうかな?ペップが具体的にどんなスタイルのことを言っているのか分からないけど、結果を出せなければクビになるのは監督なんだから、自分のやり方を貫くのはペップの自由だと思うけどね。マンチェスター・シティが優勝すれば、プレミアがペップに合わせることになるのでは?なんてね。
アーセナルは相変わらずビルドアップからパスを繋いでゴールを目指すね。ベンゲルのスタイルは変わっていない。レスター・シティから3失点したことをディフェンスの弱さと指摘する声もあったようだ。確かに中盤でパスカットされて失点したシーンはそう言えるかも。だけどレスターも強いからね。
トッテナム・ホットスパーもニューカッスル・ユナイテッドに勝ったみたいだし、エバートンに帰ったルーニーもゴールを決めた。ニューカッスルの監督はラファエル・ベニテスだし、エバートンはロナルド・クーマンが監督。
いったいどうなっているのかね、プレミアリーグは。(笑) 本当にすごいリーグだ。毎週楽しみになりそうだ。
開幕はマンUが一歩リードという気がしたけど、ヨーロッパのリーグはタフだし、試合数も多いから、この先何があるかわからない。開幕戦だけではなんとも言えないね。移籍市場は8月一杯だからまだあるのかな?ビッグネームの補強。お腹いっぱいだけどね、タレントが豊富で。(笑)
気になったのはコーナーキックのディフェンスはやっぱりゾーンを採用しているクラブが多い。だけどリヴァプールもアーセナルもそれで失点していたけど・・・。流行りなのかな?コーナーのゾーンディフェンス。190センチクラスのやつにフリーランニングされたら意味なくない?と思ってしまう。メリットは選手を掴んでPKを与えないことくらいしか思いつかない。正解はどこにあるのでしょう?