2017は上位クラブの監督が入れ替わるシーズンになった。
今シーズンは4位までに入れば、ダゾーンの配当金収入があるので、どのクラブも必死だ。
クラブに増資が見込めなければ、賞金を獲りに行かないと、クラブはじり貧になってしまう。
我が大宮アルディージャは今シーズンは残念ながら1部降格争いの憂き目にあっている。
大宮アルディージャも今シーズン監督を解任したけど、チーム不振の原因は監督の責任とは限らない。
大宮アルディージャに関して言うと、今シーズンは明らかに選手補強に失敗しているからだ。
安定したチームを作るには安定した選手補強が必要になる。
しかしこの安定した選手補強というのが本当に難しいことは私のような素人にも分かる。
だからオシム監督のように、クラブの現有選手を徹底的に鍛えあげて結果を出してしまうような監督はクラブにとって稀有な存在だということが分かる。
オシム監督はクラブが獲得する選手に口出しすることはほとんどなかったと聞いている。
一方でアレックス・ファーガソンのように26年間同じクラブを指揮して、なおかつ安定した成績を残し続けた監督もいる。
アレックス・ファーガソンは中長期的な視点で選手補強を考えられる人だったようだ。
中期的には3年スパンで、長期的には10年くらいを目途に選手補強や入れ替えを考えていたようだ。
アレックス・ファーガソンは26年間マンチェスター・ユナイテッドを指揮したわけだから、長期スパンを約3回繰り返してチーム作りをしてきたことになる。
もちろんマンチェスター・Uの財力があって出来たことも多いと思うが、そんなことを言ったら、マンチェスター・Uと同じくらい財力があってもユナイテッドと同じような成績を残せないクラブもあるわけだから、やはりアレックス・ファーガソンやマンチェスター・Uは稀有な存在ということになるだろう。
しかしアレックス・ファーガソンですらマンチェスター・U就任当時、成績が振るわず、解任されそうになったことがある。
当時のマンチェスター・Uの会長が解任を主張する役員を抑えてファーガソンの続投をさせたそうだ。
それがなかったら、マンチェスター・Uの輝かしい栄光はなかったかもしれない。
クラブの繁栄は監督の責任だけでなく、経営者の理解やスタッフを含めクラブの全面協力なしにはなしえないのではないだろうか。
今シーズンのJリーグの監督交代劇を見ていて、そんなことを感じた次第です。