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クリスマスソング特集 カラヤン指揮『アヴェ・マリア』

投稿日:2017年12月15日 更新日:

音楽が好きな人ならお気に入りのクリスマスソングがあるのではないでしょうか。そのクリスマスソングを聴くと家族や恋人との思い出が蘇ってくるようなものがあるはずです。

クリスマス時期は歳末ということもあり世の中も浮足立ってざわざわし始める時期でもあります。

クリスマスは私にとってパーティーなどで賑やかに過ごすよりも、華やかな世の中を心の中で楽しみながら独り静かに幸せを噛みしめるものであるようです。

それはおそらく以前ブログにも投稿した保育園時代の心温まる記憶まで遡ります。

ストーブで温かくなった薄暗い部屋の中で、ロウソクに灯をともしてみんなで歌った「きよしこの夜」の感覚が今でもありありと心の中に蘇ります。

クリスマスソングは美しいものだという感覚がその時にインプリント(刷り込み)されたのかもしれません。

私はクリスチャンではありませんがイエス・キリストは偉大な人だと思っています。それはおそらくイエス・キリストがいなかったら世に溢れるクリスマスソングは存在しなかったからです。

日本にお正月があるように西欧にはクリスマスがあります。クリスマスが帰郷を促し家族や仲のいい友達と過ごすようになったのもイエス・キリストの誕生を寿ぐクリスマスのお陰ではないでしょうか。

これから何回かに分けてクリスマスソングの中から私が長年聞き続けているものや比較的新しいものまで紹介したいと思います。

【カラヤン/アヴェ・マリア】(キングレコード)

まず、どうしても外せないクリスマスソングを一つだけあげろと言われたらこれです。これは私が高校生くらいの時に聴いていたCDです。きっかけはNHKの『冬陽の道』というドラマでした。これは1989年つまり昭和が終わった年に放送されたドラマで、元特攻隊員が戦前に婚約していた女性と老人介護施設で再会するというものです。老人になった元特攻隊員は昭和という歴史を振り返ります。主人公は時代劇水戸黄門で有名な西村晃さんが演じました。元特攻隊員の婚約者は教会でオルガンを弾いていた女性でした。元特攻隊員は婚約者が「このオルガンはFの音(ファの音)の調律が少し狂ってるの」と言っていたのを回想します。その女性が弾いていた曲がシューベルト作曲のアヴェ・マリアでした。

私はシューベルトのアヴェ・マリアのメロディーラインはどこかで聴いて知っていましたが、CD(レコード)で聴いたことがありませんでした。レンタルCD屋(当時はまだレコードもあった)で偶然見つけたのがカラヤンのアヴェ・マリアでした。このCDはここから現在にいたるまで聴き続けることになります。

カラヤン指揮のアヴェ・マリアはウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏でレオンタイン・プライス(ソプラノ)が歌っています。非常にスローテンポで構成されていて繊細に演奏されています。その演奏に合わせるようにレオンタイン・プライスも繊細にアヴェ・マリアを歌っています。うっとりするようなストリングス(弦楽器)の演奏です。私は素人なので分かりませんがハープでしょうか、アルペジオの伴奏も美しいものがあります。

このCDには「アヴェ・マリア」だけでなく「清しこの夜」「天には栄え」「あら野の果てに」などクリスマスソングの定番が収録されているほか、モーツアルト作曲「アレルヤ」やバッハ/グノー作曲「アヴェ・マリア」も収録されています。

その中でも圧巻なのはアダン作曲の「オー・ホーリー・ナイト」という曲です。この曲は別途紹介しようと思っているマライヤ・キャリーなどのミュージシャンにもカバーされていますが、カラヤンとレオンタイン・プライスの「オー・ホーリー・ナイト」は超絶的な演奏です。私はこれ以上の「オー・ホーリー・ナイト」を聴いたことがありません。

カラヤン指揮のアヴェ・マリアは25年以上聴いていますがまったく色褪せることなく今日でも聴くことができます。その間様々なアヴェ・マリアを聴きましたが私の中で最後まで残ったアヴェ・マリアと言えそうです。

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