レアル・マドリードがクラブワールドカップの2連覇を達成した。
試合を決めたのはバロンドール5回、ストライカーのクリスティアーノ・ロナウドのFKだった。
今日のレアル・マドリードの先発メンバーは2016-2017欧州チャンピオンズリーグ決勝でユベントスを4-1で負かした時のメンバーと同じとのことだった。
グレミオは南米王者の名門らしく、威厳のあるディフェンスでレアル・マドリードの怒涛の攻撃に対し流れからの得点を許さず、C・ロナウドのFKの1失点でとどめたが、反撃する攻撃の力は残っていなかった。
グレミオの粘り強いディフェンスには称賛を送りたい。
私が感心したのは、グレミオのレナト監督のふてぶてしさだ。試合中も自信満々の表情を崩さない。試合前にはC・ロナウドが最高の選手ではないことを匂わせる舌戦も展開していたようだ。
レナト監督は私の世代には懐かしい。1983年にグレミオのFWとして2得点をあげトヨタカップを獲得した選手だった。
当時とは違い、今やヨーロッパと南米のクラブの実力の差は歴然としている。実力差がある中で選手に威厳を失わせずに戦うことができるのは並大抵のことではない。
勝敗を分けたのは両チームの「背番号7」だったのではないだろうか。
かつてレナト監督が着けていた背番号7は現在はブラジル代表のFWルアンが着けている。一方でレアル・マドリードの7番はポルトガル代表のC・ロナウドだ。
C・ロナウドは今日の試合を含めてクラブワールドカップで去年から3試合連続でゴールをあげたことになる。今日も躍動していたように思う。
しかしグレミオのFWルアンは試合冒頭からレアル・マドリードに飲まれミスが目立ち精彩を欠いていたように感じた。
レナト監督の舌戦はグレミオの7番のほうがレアルの7番より上だというプライドをFWルアンに持ってほしかったものかもしれないと考えるのは穿ち過ぎだろうか。
決勝でのレアル・マドリードの華麗な中盤のボール捌きには驚かされた。準決勝と比べ一段も二段もギアをあげてきたような鋭さがあった。
しかし勝敗を分けたものはストライカーの存在を示せたか、そうでなかったかということではないだろうか。
グレミオはよく守ったが世界最高のクラブにはそれを上回る技術以上の何かがあるように思えてならない。
日本のサッカー界はオフに入ったが、海外サッカーは熱い戦いが続いているよ!迫力あるプレーを楽しもう!