「 投稿者アーカイブ:konohana-sakuya 」 一覧
小説と脚本(シナリオ)の違い《脚本は文学なりや》その2
小説も脚本も最終的な目的は一緒だろう。小説は物語が読者の頭の中にビジュアル化されることを目指し、脚本は映像でビジュアル化することを目指す。小説は読者が頭の中にビジュアル化できるように(スティーブン・キ ...
小説と脚本(シナリオ)の違い《脚本は文学なりや》その1
ボブ・ディランがノーベル文学賞を取った時に「歌は文学ではない」という趣旨のコメントを出していたと思う。確かに、ボブ・ディランが歌うようなリリック(歌詞)は文学として楽しめないわけではないけど、純粋に文 ...
午後3時 雨宮教授のお茶の時間《ハリー・ポッターとお菓子の家》
2020/01/12
-読書で散歩
僕には、教えてもらわなくてもできることがあったんだ――簡単だよ。飛ぶってなんてすばらしいんだ!もっと高いところに行こう。 (J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』) 年末に《未 ...
忘却のサチコ/山と食欲と私《おひとりさまは自己実現の始まり》
昨年末に連続ドラマ『忘却のサチコ』(2018年 テレビ東京 全12話)を見た。これは今年の1月2日に放送された『忘却のサチコ 新春スペシャル』(2020年 同)のプロモーションのための再放送と思われる ...
君の膵臓をたべたい《小説、映画ともよい》
昨年末に日本映画専門チャンネルで映画『君の膵臓をたべたい』(2017年 東宝)を見た。おそらく映画『屍人荘の殺人』(2019年12月13日公開 東宝)のプロモーションを兼ねて、女優浜辺美波の出演作を放 ...
ジョン万次郎《奇跡は起こすものではなく起きるもの》
2019/12/24
-読書で散歩
「今日は実におもしろき耳学問をいたした。明日もきて、またいろいろと興味深き話を聞かせてくれ」 ―わえがメリケで学問してきたのは、これほど大事にされる値打ちのあったことじゃったか― (津本陽 『椿と花水 ...
スティーブン・キング《アイデアの源泉》
たしかに夢は、恐怖とロマンスという芸術的要素以上に、文学に備わっている最も透徹した、美しい霊的な優しさというものの供給源となっている。 (ラフカディオ・ハーン 『小泉八雲 東大講義録』) ...
小泉八雲 東大講義録《ぞくぞくするものが幽霊》
2019/12/22
-読書で散歩
「ちっちゃな魔法にすぎないがね、きみ、これが神の与えたもうたすべてなんだ」 ……すべてを意味するのはただひとつのことであり、ただひとつのことがなににもまして重要なのだから…… (スティーブン・キング『 ...
明智小五郎とシャーロック・ホームズ《何かを超越しろ!ドラマも小説もな》
江戸川乱歩の小説が読みたくなって《紀伊國屋書店》に出かけた。江戸川乱歩の小説は角川ホラー文庫のシリーズ(全八巻)で集めようと思って、第二巻まで購入したままそこで止まっていたので、角川文庫のコーナーへ。 ...
人間と動物をわかつもの《人間に進化論は適用できるか》
2019/12/20
-読書で散歩
女「あの男最低!知性なんて猿以下だわ!」 私「いや・・・そんなはずはない。」 ベストセラー新書『知的生活の方法』(渡部昇一 1976年)を久しぶりに読み返していたら、自分が引いたアンダー ...