意味のある偶然の一致のことをシンクロニシティというようです。日常の生活の中で実は頻繁に起こっているといいますが、残念ながらほとんどの人が気づいていないというのがホントのところのようです。
主人公の正木も神様から「この人が運命の女性ですよ」と教えてもらうまで、過去に様々なシンクロニシティが起こっていたことに気づきません。そして運命の人との出会いから様々なシンクロニシティが起こっていることに神秘を感じていきます。
「カラーバス効果」という心理学用語がありますが、意識している事が目の前に現れるような事象のことをいいます。例えば、あなたのラッキーカラーは赤ですよと言われて、赤を意識していると赤色のものが目に飛び込んできます。赤い車、赤い服、赤いポストなど。
「この人が運命の女性ですよ」と言われて意識し始めたらその女性に関係する物事が起こるようになってドラマが展開しています。どうやらヒロインの晴子にもシンクロニシティが起こり始めています。正木と晴子は子供の頃、偶然写真を撮っています。その写真には手を繋ぐふたりの頭上に虹が映っていました。偶然雨が降って、正木が晴子のために傘を買いに入ったコンビニエンスストアの看板には、虹が描かれていたのです。それを単なる偶然とするか意味のある偶然にするかは主人公とヒロインにお任せしましょう。
It may be rainin',but there's a rainbow above you
雨が降るかも知れないけど君の上には虹がかかるよ
(イーグルス/ならず者)