今日書店に立ち寄ったら、俳優の佐藤健さんが表紙になっている『るろうにほん 熊本へ』という本が平積みにされているのが目に飛び込んできた。佐藤健さんが旅人になって熊本を訪れる旅の本だ。自身が映画『るろうに剣心』の撮影で訪れたことのある熊本を旅先に選んだとのこと。老舗書店や職人町、牧場や豊かな自然のある場所、阿蘇神社などを佐藤さんが巡りながらそこに関係がある人々と接していく。写真がふんだんに使われていて、そのどれもが魅力ある熊本を映し出している。佐藤さんと関係者との会話やその土地や建物のゆかりなどが掲載されているので、震災復興後の熊本も含め、知らなかった熊本の魅力を伝えてくれる。佐藤さんは前書きで「ガイドブックには載っていなくても、まだまだ日本には素敵な場所がたくさんあって、そういう場所に出会えるととても嬉しい」との思いから今回の旅を決めたそうです。ガイドブックの体裁は損なわず、ガイドブック以上の“味のある”旅の本といえそうだ。
個人的には第1章に掲載されている「長崎次郎書店」の記事が気に入っている。明治7年(1874年)にオープンしたレトロなレンガ造りの店構えや2年前にオープンしたという2階の喫茶室もモダンレトロで抜群の雰囲気を醸し出している。喫茶室でのお店の社長さんと佐藤さんの会談も掲載されている。
また私は残念ながら佐藤健さんの映画をみたことはないのだが、テレビドラマを2本見ていた。どちらも佐藤健さんという俳優の素晴らしさに気づかせてくれるドラマだった。
『Q10』2010年/日本テレビ/主演 佐藤健ほか前田敦子 高畑充希など
『天皇の料理番』2015年/TBS/主演 佐藤健ほか黒木華 桐谷健太 鈴木亮平 小林薫など
佐藤さんの経歴を調べていたら埼玉県岩槻市出身とのことでした。私も埼玉県出身で岩槻とその周辺に親戚が多くおりましたので、急に親近感がわいております。映画も見ないといけないですね・・・・・(著者)