2017年10月21日(土)14:00 NACK5スタジアム大宮
大宮アルディージャ対柏レイソル
試合結果 大宮1-1柏(得点者:大宮 90+3'マテウス 柏 43'ハモン ロペス)
貴重な勝ち点1を獲得した。
と、表現しなければならないだろう。
私は終盤にさしかかったリーグ戦の中で、勝てたと思ったホームゲームが3試合ある。
それは第24節広島戦(1-1)、第26節G大阪戦(2-2)、第28節清水戦(0-0)の3試合で、この3試合の共通点はいずれも引き分けで終わっていることだ。
しかし、それは今振り返ると大宮アルディージャを過大評価していたことに気づく。
勝てた試合を引き分けたのではなく、引き分けが大宮の実力だったのだ。
今日の柏戦を見れば、その実力のほどがわかる。
まず、長谷川アーリアジャスールをFWに先発起用した理由がわからない。
長谷川は今季リーグ戦で得点もアシストもしていない。
次に前半は失点を防ぐために引いて守る戦術に終始したこと。
前半のボールポゼッションは大宮38%、柏62%でほぼ柏のワンサイドゲーム。
速攻はほとんどなく、FW江坂任、FWマテウスが相手DFラインの裏を取ろうと試みるもパスが出ない。
パスアンドランは少なく、無駄な横パスは多い。
そのあげく前半終了間際に柏レイソルに先制点を許した。
柏レイソルの攻撃はシンプルだった。
柏FWオリヴェイラに早めにくさびのパスを入れて、少数精鋭で攻めてくる。中盤でパスを繋ごうとする気が更々ない。柏FW伊東純也を使って、徹底的に右サイドからの攻撃を仕掛けてきた。大宮は弱点(大宮の左サイド)を突かれ、いとも簡単にクロスボールを入れられてしまう。クロスボールはファーサイドにあげることが多く、柏レイソルの戦術の決め事のように感じた。
結果的にはコーナーキックのクリアボールを拾われ、やはり右サイドからクロスボールを簡単に入れられて失点してしまった。
柏レイソルの下平隆宏監督はいいチームを作っていると思う。
柏には全員守備、全員攻撃のような思想は感じられなかった。
本来であれば、今日のメンバーにFWクリスティアーノが加わり、他のブラジル人FW2人とトライアングルを組んでボールを効率よく前に運び、少人数で得点を獲りにいくような狙いが感じられた。
また、柏のDFは20代前半の若手選手が多いにもかかわらず(その中には柏のユース出身もいる)非常に安定していたように感じたし、国内選手と外国人選手を上手く融合してチームが作られているとも感じた。
柏は久しぶりに戦術やチーム作りに意図を感じる対戦相手だった。
上位を狙う柏にとっては痛い引き分けになったと思うが、大宮にとってはよく引き分けに持ち込めたと思うような試合なのだ。
勝てそうだなと思った過去の試合も、実は勝てる実力がなかったんだね。
実力というのは戦術面のようなものだけでなく、若手選手の育成、選手補強、選手の起用方法なども含めてすべてだ。
柏と対戦してそれがよく学習できた気がする。(笑)
ただ今日、大宮にはひとり躍動した選手がいた。
本来なら罰金もののフリーキックだ。
大宮のプレイスキックのチームオーダー(チームの秩序・決め事)はFW大前元紀のはずだ。
そのチームオーダーを破る勇敢な若者のおかげで大宮は負けを免れた。
若手選手と外国人選手が躍動する柏レイソルと対照的な大宮アルディージャの中にあって、ひとりゴールに向かっていく選手の名前を叫ぼう!
マテウス!
(外したらひっぱたきたくなったと思うけどね!笑)
オブリガード(ありがとう)、マテウス!
追記:本日10/25は天皇杯準々決勝・セレッソ大阪vs大宮アルディージャが金鳥スタジアムで開催!
現在、アルディージャはリーグ戦で17位、対するセレッソは4位ですが、熱い戦いを期待してます。どれだけやれるか、意地をみせてくれ!
リーグ戦も10/29にセレッソ大阪と対戦。
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