本日12月9日、味の素スタジアムで東アジア選手権第1戦、日本対北朝鮮の試合が行われ日本が後半アディショナルタイムにMF井手口陽介の得点により1-0で日本が勝利した。
今回の東アジア選手権は来年開催されるワールドカップロシア大会に向けた国内選手のセレクションの意味合いもあるので試合に勝つことは重要だがそれと同時にどの選手が活躍するかということも大事になる。
この試合のMVPは得点をしたMF井手口を除けば文句なしでGK中村航輔だろう。
得点になってもおかしくない枠内シュートが前半に1本、後半に2本、計3本はあったと思うが、それを完璧に抑えたのがGK中村航輔だった。しかも見る方を不安にさせる振る舞いはひとつもなかったと言ってもいい。
日本はこの試合で北朝鮮から雨あられのようにシュートを許したから、今日はまるで中村航輔選手だけの選考会とも思えるような内容だった。(笑)
試合に変化を起こしたのはFW伊東純也だ。
後半に交代出場したFW伊東純也は何度も右サイドをドリブルで突破しクロスボールを供給した。
それによって北朝鮮はラインを下げざるを得ないばかりでなく、サイドからの攻撃を受けて後手に回るようになった。
この試合で印象が残った選手はGK中村航輔とFW伊東純也だけという気がする。
戦術的には日本代表はその脆さを露呈した。
ボール保有率はおよそ日本70%、北朝鮮30%で推移していたと思うが、シュート数は日本7に対し北朝鮮が12で「ボールを持たされて攻められる」状況を作られている。
先月11月に欧州遠征で対戦したブラジルや前回のワールドカップで対戦したコロンビアにも同じような状況を作られ、大量失点で完敗している。
北朝鮮に大量失点しなかったのは北朝鮮にブラジルとコロンビアほど決定的がない点とGKが調子が良い中村航輔だったからだろう。(笑)
FIFAランキング114位の北朝鮮にもブラジルとコロンビアと同じ戦術で苦戦しているところを見ると、もはやハリルホジッチ監督の戦術が破綻しているのではないかと危惧される。
東アジア選手権は今後北朝鮮よりレベルの高い韓国と中国との試合が残っている。
選手のセレクションも大事だが、誰が選出されても同じ戦術をこなすわけだから、次の2試合については戦術が通用するかという視点でも再確認してみたい。
余談だが、日本サッカー協会のツイッターの国名の表記に違和感を覚えている。
北朝鮮のことを「朝鮮民主主義人民共和国」と表記している一方で、韓国は「大韓民国」とせず「韓国」と通称で表記している。中国も「中華人民共和国」とせず「中国」としている。
サッカーの対戦国を通称で表記することに何か問題でもあるのでしょうか?
不思議なことをしますね。