バブルの頃に何が良かったかと言えばクリスマスツリーやら電飾で街中がきらびやかになることでした。
私は特に銀座が好きで意味もなく出かけては銀座の雰囲気を楽しんでいました。
有楽町マリオンを抜けて数寄屋橋へ歩いて行きます。四丁目の交差点から中央通りを松屋の方に歩いてみたり、松坂屋の方に歩いてみたりしてはショウウィンドウを楽しむのです。
当時は学生でお金も無くそんなもんです。(笑)
新橋に近い銀座7丁目の裏通りにはいわゆる高級クラブが多くあります。今でも覚えているのはベンツみたいな高級車がたくさん停まっていてスーツをきた男性が高そうな毛皮のコートを着た女性を左右に2人ずつ侍らせて歩いていた風景です。(笑)
私には社会人になった従姉がいたのですが、短大を出たばかりの従姉が冬のボーナスで100万円もらったという話しを聞いて、社会人になったらそんなにお金がもらえるのかと驚いたくらいです。(笑)従姉は証券会社で事務の仕事をしていました。バブルの時はそれくらい世の中が浮足立っていました。
私は浮かれ立つクリスマスを楽しみながらも世の中の異常さを多少なりとも感じていました。(笑)
そんな不安な気持ち(笑)を慰めてくれたのがジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」です。
私はこの曲をカセットテープに録音してウォークマン(もちろんソニーのです。銀座のソニープラザにもよく行きました)で聞きながら銀座を歩きました。(笑)
すると何とも幸せな気分になりました。贅沢をこらす世間もなぜか許せました。(笑)
ジョン・レノンの歌の力だったのだと思います。
おそらくジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」のアンサーソングだと思うのですが佐野元春の「聖なる夜に口笛吹いて(クリスマス・タイム・イン・ブルー)」も一緒に聴きました。
この曲はジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」とは曲調は違いますが曲想が似ています。
世界中のすべての人にメリークリスマス!と訴えかけるところが似ています。佐野元春はそれをレゲエ調にして軽やかに歌っています。
これもバブルの絶頂期に出された曲でしたが時代に関係なく聴くことができる名曲だと思います。
バブルであってもバブルでなくてもクリスマスの聖なる夜に口笛吹いて歩きましょう。(笑)