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Q10(キュート)《オリジナル作品は強し その3》

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ドラマ『Q10』も脚本家木皿泉によるオリジナル作品だ。木皿泉は夫婦脚本家のペンネームだという。

ストーリーは全く違うが、『Q10』とモチーフが似ていると思う作品がある。先日も紹介したドラマ『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ 2013年)だ。二つの作品の共通モチーフは、日常生活に非日常的なものが突然現れて、それが主人公の心に変化をもたらしていくというものだ。

『泣くな、はらちゃん』は漫画の世界の登場人物が現実の世界に現れ、『Q10』では謎のロボットが現実の世界に現れる。両作品とも主人公はモチベーションをしっかり持って生きているタイプではなくて、どちらかというと、日々淡々と過ごすことを好んでいるようなところも似ている。

ノーベル物理学賞受賞者のリチャード・ファイマンが著書の中で「自分が見ている夢には色はついているのか」ということを自問する面白い記事を見たことがあるが、その人が見ているのが夢であっても現実であっても、色どりある人生を送るかどうかは心の持ちようであることを二つの作品は教えてくれているような気がした。

ボブ・ディランの歌詞に文学的な価値を見出してノーベル文学賞を与えたのなら、脚本家にもノーベル文学賞を与えたらいいのではないかな。脚本は文学ではないけど、文学的な価値は十分あると思う。

 

ドラマ『Q10』(日本テレビ 2010年)は出演者も凄い。今ではドラマに主演するようになった賀来賢人や高畑充希のほか、漫才師爆笑問題の田中裕二も出演している。偶然かもしれないが『泣くな、はらちゃん』にも出演していた光石研、薬師丸ひろ子、白石加代子も出演している。

主題歌は高橋優『ほんとのきもち』(ワーナーミュージック・ジャパン 2011年)。これほどドラマにマッチした曲があるだろうかと思えるような出来栄え。高橋優もこの後どんどんヒット曲を生み出していったね。

いいドラマはいい役者といい音楽も生み出す。

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