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『空挺ドラゴンズ』《日本の捕鯨文化を見るようだ》

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アニメ『空挺ドラゴンズ(フジテレビほか)が1月から放送されている。原作は漫画『空挺ドラゴンズ』(桑原太矩 講談社 2016年 最新刊7巻)。龍を捕獲する飛行船乗りの話しだ。

『空挺ドラゴンズ』の魅力のひとつは絵の上手さ。漫画を開くと魅力的な絵が目に飛び込んできて、絵を見ているだけでもワクワクする。アニメには絵に色と動きが加わる。空や人物の色使いが鮮やかで、デジタル時代にふさわしい繊細な画像を楽しむことができる。

アニメで描かれる龍や飛行船の描写はおそらくCG(コンピューター・グラフィックス)で作成されている。人物は手書き、それ以外のものはCG、といった具合にテクノロジーを使いわけて、漫画にはないリアリティを出している。あるいはCGによってアニメ制作の時間を短縮する理由もあるかもしれない。

そして何よりも私が魅力を感じたのは龍を捕獲するという発想だ。この発想はおそらく捕鯨漁から来ている。本来、龍は架空の生き物で、それを捕獲するという発想自体が無い。まして龍を捕食したり、油を抽出したりする発想は捕鯨そのものだ。しかも捕食するという発想は日本人独特のものであると言える。19世紀頃に捕鯨大国だったアメリカ人にクジラを食べるという発想はなかった。彼らはクジラから採れる油を欲しがったのだ。

『空挺ドラゴンズ』では龍の皮から油を採り、肉や内臓、骨に至るまで無駄なく使いきるシーンがでてくる。これは「もったいない」という精神に通じる。特に龍を捕食するという発想がユニークで、これらは日本の捕鯨文化なしには語れないだろう。この物語にグルメ的な要素が多分に含まれているのも「食べる」という発想と関係があるかもしれない。

捕鯨に興味のある人は『椿と花水木』(津本陽 幻冬舎時代小説文庫 2009年)を読むといい。19世紀頃の捕鯨を知ることができる。ただアメリカではクジラは食べずに大部分を捨ててしまう。

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