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舞妓さんちのまかないさん《グルメ漫画は強し》

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テレビドラマ『グランメゾン東京』(TBS 2019年)は記憶に新しい。キムタク主演のフランス料理店の話し、と聞いただけで面白そう。そんでもって面白かった。ドラマの中でジビエ料理というのが出てくるけど、ジビエって何?状態。そんな料理も言葉も知らんかった。ジビエとは野生の鳥獣を調理した料理で、ドラマでは鹿やキジバトの肉が出てくる。飼育されている動物の肉ではなくて、野生の動物の肉を使ったこだわりの料理があるところなど、いかにも食通好みで、フランス料理はやはりグルメの王道という感じがする。

世の中にはB級グルメというものも存在するけど、これも一般的にはお店や屋台で出される料理のことだろう。スーパーで手に入る食材や調味料を使って、普通の台所で手間ひまをかけずに工夫をこらして作った「まかない」にスポットをあてたグルメ漫画がある。それが『舞妓さんちのまかないさん』(小山愛子 小学館 2017年)だ。

この漫画、昨年末に最新刊12巻が面陳列されていたのが気になっていた。ちょうどその時期に『忘却のサチコ』(2014年 小学館 全12巻)『山と食欲と私』(2016年 新潮社 最新刊11巻)をそれぞれ1巻ずつ読んでいて年末年始の楽しみにしていたので、それが読み終わってから、と考えていたのに、つい我慢できなくなって買っちまった。

「まかない」にスポットをあてた発想が面白い。しかも「まかない」というと、なんとなく料理屋の「まかない」を思い出しがちだけど、京都の舞妓さんの屋形(やかた)、いわゆる置屋での世界が描かれている。つまり舞妓さんの「まかない」だ。「まかないグルメ」とか「台所グルメ」と言ってもいいかも。

それだけじゃない。舞妓さんの振る舞いや花街の作法も知ることができて一石二鳥。絵も綺麗で、舞妓姿はもちろん、京都の街も描かれている。主人公の少女が橋の欄干から夜の鴨川を望むシーンがあるけど、闇夜に浮かぶ鴨川をこのように美しく描けるものか、と感心した。

漫画本は基本的に白黒印刷なので美味しそうな料理の色どりを楽しむことはできない。それを見越すかのように、その巻に出てきた料理が表紙カバーにイラストとしてカラーで楽しめるようになっていて、うれしい。

この漫画には隠れたテーマがあるように思う。それは人が輝ける場所はどこかにある、ということ。これもまた自己実現に繋がることなのかもしれない。

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