12月3日のJリーグ最終戦、川崎フロンターレ戦の後に家長昭博選手が大宮のベンチに挨拶にきたというツイートを見かけた。
また別のツイートではサポーターに挨拶にきた家長選手に大宮アルディージャの一部のサポーターからブーイングが起こったというものを見た。
もしそれが本当なら、怒りのやり場がなく、この試合で2アシストを決めた家長選手に、つい怒りの矛先が向いてしまった悪意のないものだと信じたい。
私は試合会場に行っていないので、なぜ家長選手が大宮のサポーターへ挨拶に来たのかは分からないが挑発をしに来たとは考えにくい。
川崎フロンターレは優勝がかかった大一番でほぼ完璧に大宮アルディージャを打ち負かした。
家長選手は2つの決定的なアシストでチームの勝利に貢献しただけでなく小林悠選手を得点王に導く手助けもしている。
昨日12月5日のJリーグアウォーズでも小林悠選手は最優秀選手賞に輝いたが家長選手の、特にリーグ戦最後の2試合の貢献度は高かったのではないだろうか。
家長選手は昨シーズンまで大宮アルディージャに在籍しており2年連続で2桁得点を記録しJ1への昇格やJ1リーグで過去最高位の5位に大宮を躍進させたことに貢献した選手だ。
家長選手が川崎に移籍したことによる喪失感が大宮アルディージャサポーターにあったことは否めないと思う。
J2への降格と最終戦で川崎に惨敗した怒りの矛先が家長選手に向けられることは理解できなくはないが、おそらくそれは間違っている。
家長選手は今季も大宮アルディージャに在籍しようと思えばできたはずである。
過去の実績が示すように大宮ではある意味で”王様”でいられたはずだ。
その地位を投げ打ってでも川崎に移籍したのには自身に期するものがあったからであろう。
その選択は間違っていなかったのではないだろうか。
また今季川崎での家長選手は決して順風満帆ではない。
家長選手が川崎というチームに馴染むまでにそれなりの時間がかかっているものと思われる。
今季の家長選手の成績は2得点4アシストだ。先発は15試合しかない。
昨季の大宮では先発26試合11得点5アシストだからその違いがわかるだろう。
今季は苦しんでいるのだ。
しかし今季に記録した4アシストの内、3アシストは川崎が一敗もできない状況で臨んだ浦和戦と大宮戦の2試合で記録したものだ。
最後の最後で花開いたという感じではないだろうか。
つまり家長選手と言えども移籍後に成績が振るわなければ控えになったり最悪は解雇になるリスクを伴っているということだ。
家長選手は大宮からの移籍を選択してリスクを背負いながら優勝メンバーの一員になったことになる。
その家長選手を祝福こそすれ、ブーイングはないと思うのだがどうだろうか。
スタジアムの雰囲気はまた違うから一概に否定はしないけど
どこで誰が見ているか分からない。(笑)
昨日のJリーグアウォーズに選ばれていた選手たちは、同日に私が味の素サッカーフィールド西が丘の練習で見た日本代表選手と一部を除きほとんど一緒だ。
いつか大宮アルディージャの選手が華やかなJリーグの年間受賞者や日本代表選手になれるよう
幸運の女神に見放されないためにも、ここに改めて家長昭博選手を祝福したい。
試合中はリスペクトしないよ、俺だって!(笑)