大宮アルディージャを象徴する現象がある。
予定調和だ。
第9節ファジアーノ岡山戦はとってもわかりやすいので例にしてみよう。
前半の34分に大宮SB渡部大輔選手がケガで交代を余儀なくされたので
大宮の交代カードは実質2枚。
後半1-1で勝ち越さなければならない局面で
まず石井監督が切ったカードは左サイドハーフ横谷繁選手を交代して
茨田陽生選手を投入した。
そのまま横谷選手の左サイドハーフのポジションに入った。
本来インサイドハーフの茨田選手を
サイドハーフに起用すること自体、不十分な対応のうえに
茨田選手は今季、ノーゴール、ノーアシストで期待もできない。
その次に投入されたのがマルセロ選手。
MF大山啓補選手に代えて後半84分に投入された。
すでに残り6分。
マルセロ選手をFWのポジションにいれたのはいいのだけど
インサイドハーフ大山選手の抜けたポジションに茨田選手をシフトさせ
左サイドハーフのポジションにFW大前元紀選手をシフトした。
勝ち越さなければならない局面で
わざわざFWをハーフに下げる丁寧なポジション変更。(笑)
マルセロ選手も今季、ノーゴール、ノーアシストだから
丁寧に4-4-2のフォーメーションを維持したまま
攻撃力を下げてしまった。(笑)
大笑いだ。
何も起こらない。
綺麗に予定調和になってドローのまま試合終了。
大宮アルディージャ料理店では
いつも大体こんな料理が出てくる。
だからお客さんは、もういいかな、といって来なくなる。(笑)
いつもなら熱いサポーターが多くいるホーム側バックスタンド
大宮アルディージャ料理店は
活きのいい食材も予定調和にしてしまう。
最も得点力のあるFWシモビッチ選手を温存した。
ケガで不安があるなら
ベンチには入れてはいけないし
他のFWを入れておかなければならないのに。
活きのいい食材の良さを殺すことにかけては
名のある料理店になりつつある。
バレー選手、ラファエル選手、ムルジャ選手など
数え上げたらきりがないね。
面白いでしょ。
料理長(監督)が誰であっても変わらない
料理店そのものが持つ特徴なんです。(笑)