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本田圭佑選手、今までありがとう。嘲笑を恐れず優勝を口にした勇気ある選手。ロシア大会では控え選手に徹した。

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【コロンビア戦ファルカオへのファールに対する抗議】

先ほど、民放で本田圭佑選手を取り上げた番組を見た。そこにはコロンビア戦で失点を許すきっかけになった長谷部選手のファルカオ選手へのファールの判定に対して第4審判に抗議する本田選手の映像が流れていた。

些細なことのように思えて、あれは非常に重要な行為だ。

あのファールはファルカオのほうから長谷部選手に体を当てに行ったテクニカルなファールだ。本来はファルカオのファールだと思うが、試合開始早々にコロンビアのMFサンチェスにレッドカードを出して退場させているから、流行りの言葉で言うと審判が忖度したのだろう。結果としてペナルティキックから日本は失点してしまった。

ただ、そのことよりは本田選手の振る舞いのほうに注目したい。手倉森コーチも抗議している様子が映像には映し出されていたと思うが、本田選手はある程度外国語ができると推察する。国際審判は少なくとも英語は理解できると思うし、本田選手が何語で抗議したのかは分からないが、抗議すること自体に価値がある。その後の判定が少しでも味方に有利に働くように、目に見えない部分で審判にプレッシャーを与えることが大切だ。

審判も人間だから、間違えることもある。ただ、間違えを認める訳にはいかないから平然と振る舞っているだけで、うしろめたくなることだってあるだろう。その人間の弱点をワールドカップのような大舞台では堂々とつかなければならない。さもなければ、試合の形勢によって、審判のジャッジの方向など簡単に変わってしまうからだ。

本田選手は恐らくそれを知っている。それが本田選手に抗議の行動をとらせたのではないだろうか。いったん降ったジャッジは、抗議しても覆らないから無駄なこと、ではないのだ。こう言う些細なことを控え選手の立場からさっとやれる本田選手を見ているとさすがだ、と思う。

 

【ベルギー戦CKへの批判】

イタリアの名監督カペッロが、ベルギー戦での本田選手のCKを批判する記事を見かけた。試合終了間際にベルギーの速攻を許すきっかけになった本田選手のCKを批判したものだろう。確かに延長に持ち込み、そこで勝機をうかがうか、チーム力があまり問われないPK戦にまで持ち込むような選択肢はあると思うし、カペッロの批判はすべて否定しないが、本田選手の選択肢を尊重したいと思っている。

なぜなら、本田選手はCKの直前にFKを蹴り、GKクルトワがクリアするのが精一杯のシュートを枠内に飛ばしていたからだ。終了間際に失点できないのはベルギーも同じことだ。次のCKはクルトワも緊張したに違いない。一方で日本にはコロンビア戦での大迫選手の決勝ゴールのいいイメージがある。時間稼ぎをせずに、勝負に出たことも十分に理解できる。

結果として、ベルギーに速攻され逆転負けをしてしまったが、この時の本田選手の勇気が、何年後かの日本代表の勇気になったり、あるいは教訓になったりする可能性があることは否めないだろう。

 

【優勝を口にした本田選手の勇気】

いつから本田選手が「優勝」という言葉を口にするようになったか記憶にないが、日本代表選手で堂々と「優勝を目標にしている」と言った選手は本田選手が初めてではないだろうか。

確か、まだ本田選手に勢いがあり、信任が篤かった頃に言われた言葉だったと思うが、控えになり、もはや先発で起用されなくなった後でも、本田選手は「優勝」という言葉を口にすることを憚らなかった。

昨日報じられた代表引退の表明の時も、次の世代に経験を引き継ぎ、いつか「優勝」するためのバトンタッチを行いたいとの主旨のことを本田選手は語っていた。

現在の日本代表にワールドカップで優勝する力が無いことは、何となくわかる。ただ、誰かが言わなければ、誰かが言い出さなければ、それが実現することは無いのだ。

日本サッカー協会は2050年までにワールドカップの日本単独開催と優勝を掲げている。

ただし、選手としてそれが言えるのは本田選手しかいなかった。本田選手もそれを自覚して言っていたのではないだろうか。他の選手なら、バッシングを受けるかもしれない。それを証拠に、本田選手自身が本大会前にファンや専門家からの信任を失ったとたんに、本田選手が発言をする度に「何様なんだ!」とバッシングを浴びせたではないか。このようなバッシングは本田選手でなければ耐えられなかったかもしれない。

控えの本田選手は、初戦のコロンビア戦と第2戦のセネガル戦で1アシスト1ゴールと、見事に結果を出してくれた。やはり、本田だ!と最後に認めさせた。再び本田選手の発言力が増してくるだろう。

本田選手はチーム内ではよくしゃべり、コミュニケーションをしっかりと取るらしい。マスコミ向けのコミュニケーションと仲間とのコミュニケーションを使い分けているのだろう。

次世代の選手、指導者がワールドカップで優勝するために、この経験ある選手から、様々な助言や助力を求めることに、いささかの躊躇も必要ないことは、本田選手の代表引退インタビューを見れば、分かるのではないだろうか。このよくしゃべる若者から話しを聞き出そう!マスコミじゃダメだろうけど。(笑)

 

長年に渡り、日本代表として活躍した本田圭佑選手に感謝したい。

”ケイスケ・ホンダやなぁ” (笑)

 

余談ですが・・・

あるお笑い芸人さんがこんな話しをしていた。

そのお笑い芸人さんは中堅くらいの人で、若手の芸人さんからよく相談されることなどがありました。若手の芸人さんとコミュケーションを取っていると、ある傾向があることに気づくそうです。

それは、メジャーなお笑いのコンテストを受ける芸人で「優勝します!」「決勝まであがります!」と言った芸人さんは、優勝したり、決勝まであがるそうです。しかし「準決勝、準々決勝どまりかな」と言う芸人さんは、ほぼその通りになるか、下手したらそこまでもいかないそうです。

 

またまた余談ですが・・・

プロレスラーの真壁刀義さんが視聴者から「どうしたら嫌われますか?」と聞かれて、「核心を突くことだ!」と刀のように切れ味抜群の言葉を言っていましたよ。そしてこうも言ってました。

「嫌われるベクトルの長さと、好かれるベクトルの長さはおんなじなんだ」

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