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次期日本代表監督は森保一オリンピック代表監督が兼務することが自然の流れ。協会は前例や実績にとらわれず自由な発想で日本代表を導いてほしい~イングランド代表、フランス代表の躍進からのインスピレーション~

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イングランド代表とフランス代表の躍進には驚かされましたね。両チームともベスト4進出を決めました。その原動力は若手選手にあり、なおかつ監督も比較的若い世代が担っていることも両チームの共通点と言えます。

イングランド代表に至ってはA代表のほか、U20とU17のカテゴリでも、昨年のワールドカップで優勝するという快挙を成し遂げています。イングランドが若い世代の強化に力を入れていることが分かります。

ナショナルチームの強化ということについて、イングランドとフランスに対して今まで私が抱いていた印象は、どちらかというとフランスの方が国が力を入れて代表の強化を行い、イングランドの方は民間に任せきり、というものでした。民間というのはクラブチームのことです。国営と民営といったところでしょうか。あくまでも印象なので、どういういきさつでイングランドがナショナルチームの各世代の強化に成功しているのかは専門家に任せるとして、イングランドが強くなったことには興味があります。

明らかに分かっていることは、単純ですが、選手も指導者も若いということでした。

前回のコラムにも書きましたが、イングランドの平均年齢は26.1歳でワールドカップ出場32か国中3番目に若い。監督のサウスゲートも47歳でワールドカップを指揮する監督の中では若いほうではないでしょうか。

対照的に、日本代表はベテランの選手が活躍を見せました。乾選手29歳、香川選手29歳、本田選手31歳などがそうです。急遽任命された西野朗監督も63歳です。そのほか長谷部選手34歳や長友選手31歳の活躍もなくてはならいものでした。

自然の流れかと思いますが、長谷部選手、本田選手がワールドカップ敗退後すみやかに代表引退を表明しました。西野監督も退任を表明しました。名前をあげなかった選手の中には4年後のワールドカップの時に30歳を超えている選手が多く含まれます。そうすると、メンバーは、ほぼ総入れ替えになると考えるのが自然です。

では、総入れ替えをする選手たちは今どこにいるのでしょうか?

そうです、B代表つまりオリンピック代表か、その下のカテゴリであるU20やU17の世代にいるのです。

そこに最も近い指導者は誰かと言えば、森保一監督です。森保監督がA代表を兼務することが重荷になることを危惧する声がすでに上がっているようですが、心配はいりません。手倉森さんがいるからです。手倉森さんはハリルホジッチ監督と西野監督のもとで、A代表のコーチをしてきました。A代表に係わる今までの経緯を熟知しているだけでなく、ワールドカップ出場という貴重な経験も積んでいます。

手倉森さんは2014年から2016年まで、U23つまりオリンピック代表監督の経験もあります。U23から下のカテゴリはU20やU17になるわけですから、下から上のカテゴリに選手をスライドしたり、代表候補としていい選手を選出したりするノウハウも身に付けているはずです。

例えば、手倉森さんにオリンピック代表監督の代行をやらせても、恐らくほとんど遜色はないし、その逆にA代表の監督代行もできるはずなんです。ずっとハリルホジッチ監督や西野監督を見てきたわけですから。

 

タイミングとしては、まず東京オリンピックがあります。来年の2019年です。自国で開催されるオリンピックですから、当然サッカーもオリンピック代表に力を入れることになると思います。しかし、それがかえって好都合なのです。

日本代表のメンバーが次期ワールドカップまでに総入れ替えになることを想定すると、必然的にオリンピック代表、U20、U17の代表を強化することに繋がります。

まして自国で開催されるオリンピックですから「4年後までに代表を強化するためのプロセス」などと悠長なことを言っている大会ではないわけです。金メダルを狙うわけですから、本気で強化しなければならない。ここが味噌なんです。

さらに好都合なのは、手倉森さんのような最強のアシスタントを得ることができる状況にあることです。森保監督がオリンピックに集中しなければならない期間中は手倉森さんに事実上のA代表監督になってもらえばいいのです。

ハリルホジッチ監督から西野監督に交代したことで分かったと思うのですが、監督の最大の権限は選手を代表に選出することと、試合で起用することを決めること、つまり選手の人事権です。

仮に、手倉森さんに事実上のA代表監督をやってもらっている期間は、選手の重要な人事権以外、大幅な権限を手倉森さんに与えてしまえばいいのです。

アシスタントではなく、手倉森さんを実際のA代表監督にすることも選択肢としてあるかもしれません。私はそれでもいいと思いますが、それぞれのカテゴリを違う監督がみることになってしまいます。それよりは、手倉森さんには悪いのですが、森保監督が代表を兼務できるように手助けをしてほしいのです。そうすれば、下の世代から一貫して選手を見ることができますし、万が一、成績不振に陥って森保監督が解任されるようなことが起こっても、対処できることになります。

 

「森保監督が代表監督を兼務する、手倉森さんがそれを助ける」ことが”自然ではないか”と思うようになったのも、イングランド代表とフランス代表で躍進する若手選手を見たからでした。

それぞれの国に、それぞれの成功理由はあるのかもしれません。それを学習することも大事かもしれません。しかし、いくら他国の成功事例を真似しても、それがうまくいくとは限りませんし、そのプロセスを踏む時間があるかどうかもわかりません。

 

代表選手が総入れ替えの時期であること。

オリンピックの自国開催があること。

ワールドカップで他国の若手選手や若手指導者の躍進を目の当たりにしたこと。

 

この3つの現象が、日本の自然な選択肢を示しているような気がしてなりません。

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