反応の鈍さ。
今、大宮アルディージャに痛切に感じるものだ。
11月26日第32節ヴァンフォーレ甲府戦で事実上の降格が決まってから12日間が過ぎた。
今日12月8日にヘッドコーチ、GKコーチ、フィジカルコーチ3名の退任が発表された。
12日間でその他には松井謙也選手の契約満了のお知らせがあっただけだ。
石井監督は契約を「更新」しただけだから変更点にはあたらない。
一体クラブは何を変革しようとしているのだろう?
現状ではダメだから2部に降格したわけだから何かを変えなくてはならないのにその意思が見えない。
J1に1年で昇格するとのコメントは社長の口から聞いた。
口先で言うのは簡単で何をするかが重要だ。
まず、簡単でいいのでシーズンの総括をクラブの口から聞きたい。
強化部長や監督を解任してきたわけだから完璧に説明できる人がいないことは分かる。
選手との契約交渉もこれから行われるわけだから具体的な体制もこれから整えていくことも分かる。
しかし完璧でないまでも少なくともクラブ幹部は総括できなければおかしいし、総括がなければ何も始めることもできない。
前例のある、なしについては私は知らないが、J2に降格したことを受けてクラブが表に出て強いメッセージを発することは大事なのではないだろうか?
矢面に立たされることはあるだろうしつらいことでもあるだろう。
総括も完璧でないかもしれないし、方針もまだ言えない部分も多いかもしれない。
それでもクラブが表に出ることでその気概が周りに伝わらないだろうか。
これから来季の選手契約継続の有無についても厳しい判断を強いられるだろう。
その前にクラブが矢面にたたされて強いメッセージを伝えることで、その判断がサポーターに受け入れがたいものであっても納得感が生まれてくるのではないだろうか。
変革を断行する意思を伝えることが重要だ。
2017シーズン前に名古屋グランパスが変革を断行して1年でJ1に昇格したことをブログに投稿した。
名古屋のクラブ幹部が変革の断行を決意したのは降格から5日後だったという。
名古屋グランパスはJ2への降格がきっかけでクラブを変えていった。
変革の内容を明らかにせよと言っているわけではない。
変革の意思があるのかないのかを知りたいと思っている。
意思がなければビジョンを作ることはできない。
コーチ陣の退任が先行しているのは石井体制の構築ということが読み取れる。
しかし、コーチ陣の進退が先行すると、今季と同じことを繰り返すのではないかと心配になってくる。
トラウマかな。(笑)